ＴｈｅｓｔｏｒｙｏｆｔｈｅｂｒａｖｅＰＡＩＮＴＯ［実況者］ (ページ12)

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第１１章　獣ページ12

ぺいんとside

死神君、クロノアさん、俺は集落を出て新たな地を求め旅をしていた

今いるのは緑が深く生い茂る森

足元には岩がいくつもあって、とてもあれていた

死神「わわっ！」

クロノア「死神君！大丈夫？」

死神「大丈夫です！」

特に小柄な死神君は苦労しているようだ

何度も足を滑らせて危なっかしい

ぺいんと「うーんできれば夜までには抜けたいな」

クロノア「夜の森は危険だからね

ここみたいに自然の力が強い森はなおさら、、、」

死神「えー！？じゃぁ早く出ましょうよ！」

死神君がそう声を上げた時、クロノアさんが素早く弓を構えた

矢先は下に向けていても、しっかりと糸を引いている

ぺいんと「ク、クロノアさん！？どうしたんですか！？」

クロノア「静かにっ、、、」

クロノアさんはまさに狩人の目で森の木々の間を見ていった

俺と死神君は訳が分からずそこで立ち尽くしていた

クロノア「ぺいんと、死神君。臨戦態勢に入って」

ぺいんと「え、お、おう！」

咄嗟に剣を抜いたが、俺にはクロノアさんが感じている何かが読み取れない、、、

そう思っていたのだが、突然身の毛がよだつような寒気がした

ぺいんと「！？」

見ると木々の間の影からものすごい気配を感じる

ただ、死神君だけはその気配には気づいておらず、ずっと混乱していた

クロノア「来るっ！」

クロノアさんが言うのと同時に影から大きなトラのような獣が襲い掛かってきた

ぺいんと「うわっ！？」

驚いて一瞬後ずさってしまったが、俺は剣を構え直して、獣に一太刀浴びせた

「グオオオ！」

獣は猛り、今度はクロノアさんに向かって行った

しかしクロノアさんは引いていた弓を放って、見事に獣の右目に命中させた

死神「うわぁぁ！？」

獣は死神君の方へと突進し、死神君は驚いたのかこけてしまった

ぺいんと「死神君！おらぁ！」

俺は死神君に飛びつこうとしていた獣の首に剣を刺した

獣は吠えて剣を振り払おうとした

俺が抜くと、ドスッという鈍い音が聴こえて、獣の体には三本もの矢が深く穿たれていた

クロノア「死神君！逃げるんだ！」

死神君は立ち上がって木の陰に隠れた

獣は再び俺に向かってきた

ぺいんと「ふぅー、、、よし来い！」