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〜ハチマキ〜 過去編2 ページ9

ころんside

そして…

先「急ですが、明日、青木さんが

転校する事になりました。」

クラス-こA(((やった〜)))

怜(うそ…)

こ(……。)

僕は親にこれまであった事を全て話した。
親は、辛いなら、逃げていい。

転校しよう。

と言ってくれた。

いい親の所に生まれてこれて良かったと
思った。

でも、一つだけ心残りがある。
それは、Aちゃんだ。

あれから、表立った行動は僕の事を
考えてか、してはいないけど、
怪我の処理や、話を聞いてくれたり、
裏から助けてくれていた。

そんなAちゃんの姿に僕はAちゃんの事を

ますます好きになっていった。

〜放課後〜

『…ころんくん、転校しちゃうの…?グスッ』

こ「…っ、ごめん…!」

『大丈夫!ニコッ』

無理して笑ってんのなんか、バレバレだよ。

こ「これ。」

僕が差し出したのは、水色のシュシュ
銀色のシェルのプリントがされている。

実は、転校をするのは、先週から、
決まっていた。

で、今までのお礼と「約束」のために
お手伝いなどをして、お金を貯めた。

で、やっと昨日、ある程度のお金が貯まり、
ショッピングモールに買いに行った。

小さな雑貨屋さんでこのシュシュを見た時、
Aの顔が思い浮かんだ。

こ「これ、今までのお礼と約束の印。」

『約束の…印…?』

こ「そう。今度会った時、すぐに分かるでしょ?」

『なんで?』

こ「シュシュ、よく見てみ。」

『あ!刺繍…?』

そう、シュシュには、「R.A」
という、白の刺繍が入っている

自分の指を何回も刺しながら、
徹夜で入れたのだ。

こ「そ。これなら気がつくでしょ?」

『うん!
…私の事、忘れないでね?』

こ「当たり前じゃん。僕の事、
助けてくれたんだし。
それに、初恋の相手だし…ボソッ」

多分、Aちゃんには、最後の言葉は
聞こえていなかったと思う。

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作者名:上杉乃彩 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2019年9月26日 16時

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