→2.モテ男の本性【赤葦京治】

Mr.hetare 38 ページ1

赤葦「……俺、木兎さんの為に財布が痩せる日がくるとは思わなかったです」


小見「安心しろ、俺もだ」







あの後、調子に乗りまくった木兎さんのせいで皆のお財布がダイエットを始めた


今はゲーセンにいる







木兎「あぁ〜っ、くそっ、取れねぇ！！ヘイヘイ鷲尾！もういっちょ！」


鷲尾「もう無理…」


木兎「何でだよ！！折角俺が40点取ったお祝いしてんのによ……」


鷲尾「……はい、100円」


木兎「おっしゃーーーーー！」








途中で「俺いましょぼくれてます」という感を出して仲間に「それじゃいかん、明日の練習に響く」と思わせてお金をもぎ取るというスタイル


木兎さんはこの技をどこで覚えたのだろうか


そんなこんなで木兎さんは今、ガラスの向こうの兎のぬいぐるみを取ろうと苦戦している









木兎「あかーし……俺に1コイン恵んでくれ……」


赤葦「……どうぞ」


木兎「そういう意味の1コインじゃねぇ！！俺が欲しいのは500円だよ！！」


赤葦「500あげる気はありません」








俺が10円を出すと観念したのかと思いきや


今度は体育会系の関係で自分より遥かに立場の低い奴に漬け込む








木兎「500円ちょーだい……尾長ぁあ……ぜってー返すからぁ」


尾長「えー……」









そして尾長の貸した500円が功を成し、500円を入れ始めて2回目で兎のぬいぐるみが落ちてきた


あの時ほど尾長の300円をかわいそうに思った事はない

Mr.hetare 39→

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す