続・妹が俺の言う事を聞かない【ハイキュー】

＃52 ページ42

「俺まじでお前のこと好きだから！まじで！」


『ハイハイ』






そこには池田とAの姿があった


ハイハイとか言うくせして耳は赤い


俺の思考回路はなかなか機能せず、隣の佐藤も「え？」って顔をしてる


そしてその瞬間池田が言った






「これからもよろしくな！A！！
俺と付き合ってくれてまじありがとう！！！」


『……うん、よろしくね』





Aもこっちこそありがとう、と返す


その瞬間池田がAの前に立ち、強引に抱きしめる


という有り得なすぎる展開がなされていた





「お前、あいつ……池田だぞ、良いのかよ」


黒尾「……良い。ごめん、今日は帰る。んじゃあな」


「……おう」






1年1組、池田


小学が同じだった


そして加えて超プレイボーイ


女をとっかえひっかえするやつ


そんな嫌な噂が流れつつも、結局は池田の見た目に酔いしれる女も多い


そんなやつに好きな人を奪われた


……奪われたはおかしいか、元々俺のじゃなかったんだし



とにかく、俺は誕生日の1日前に失恋した


その日の夜、俺は異常な虚無感につつまれていた






「ねぇ……元気出しなよ、アップルパイ持って来たから」


黒尾「……研磨？何で」


孤爪「別に。俺の母さんがアップルパイ作ってくれただけ
それにおばさんから“クロが元気ない”って聞いたから」


黒尾「…………ふぅん」


孤爪「理由は聞かないけどさ
……まぁ、誰も見てないし、泣きたいなら泣いて良いんじゃない」


黒尾「…悪ぃな、」






その後はアップルパイを食べながら泣いて愚痴をはいた


研磨は俺の話をただただ聞いてくれた

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