夜と月と太陽と (ページ4)

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遥か昔、宇宙と呼ばれる空間が生まれるよりもずっと前。

全てを支配していたのは｢無｣であった。

｢無｣は全ての力を持っていた。

そのうちのひとつの力、｢創造する力｣を使い、２つの対になる星を創った。

後に、｢太陽｣と｢月｣と呼ばれるようになる星だ。

そして、その２つの対になる星をつなぐ、生命力に満ち溢れた星を創った。

この星は後に、｢地球｣と呼ばれるようになる。

｢無｣は、自らの命と力を削り、この３つの星を創った。

その凄まじい力のおかげだろうか、星達は瞬く間に良い方向へ…。

否、全ての星が良い方向へ発展していったわけじゃない。

｢月｣には、月の民が静かな幸せの光を地球へと届けていた。

｢太陽｣には、太陽の民が情熱的な愛の光を地球へと届けていた。

｢地球｣は…その恩恵を受け、途中までは良い方向へと歩んでいた。

そう、別世界から突如現れた神の子孫だと言い張るもの達____。

｢天龍人｣が現れるまでは。