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「で、返事は?」
「え?」
「え?じゃねぇよwへーんーじ。」
ポカンと口を開きあほ面でさとみを見つめる私が、さとみの青い目を鏡のようにして映る。
そんな私の反応を見て、さとみは呆れたように笑った。
その耳は、心なしか少し赤い。
「俺、Aのこと好きだよ。だから、俺と付き合ってくれませんか。」
直球どストレートの告白と、それに負けないぐらい真っ直ぐな瞳。
ダメだ、私やっぱりこの瞳に弱い。
嘘も誤魔化しも出来なくなっちゃうや。
「私も。」
「私も、なに?ちゃんと言葉にして。」
んな無茶な。
この言葉ですら、一生分の勇気を振り絞ったってのに、まだ求めるのか。この男は。
それでも私を絡めとるさとみの視線が、逃げることを許さない。
喉がカラカラになって、緊張で声は振るえ、涙が滲むのに、それ以上に幸せなのはきっと
「貴方のことが、大好きです。
私でよければ、付き合ってください」
こんな私の言葉に世界一幸せそうに笑う、青いリボンが世界一似合うのに似合わない君のことが、どうしようもなく好きだからなんだろう。
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