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悔しさを紛らわすように、2つ目の編み込みを作ろうとスマホを置きかけた時、突如バイブが鳴り私は画面を見た。
「なに、LINE?」
「そーっぽい。」
違和感があるのか、自分の編み込みを触りながら私に質問を投げかけるさとみ片目に見た画面には、友達からの今週末の集合時間についての質問が。
あー、これは今返すか。
スマホを持ち直し、パパっとフリック入力していく私の手元をガン見するさとみを、私はチラリと見た。
「どしたの?」
「いや、なんか今「合コン」ってワード見えたんだけど、ガチ?」
開き直ったのか、はたまた最初から気にしていなかったのか、私の肩に顎を乗せるぐらいの距離で堂々とスマホを覗き込み、さとみは友達からのLINEを指さす。
ちっけぇなぁ、おい。
「ガチですよ。」
「え、なんで?」
なんでってなんで???
何言ってんだこいつと振り返ったそこには、「心底意味がわかりません」と顔にでかでかと書いてあるイケメンフェイスが。
一瞬フリーズしかけながらも、なんとか持ち直して私は口を開く。
「そりゃもう私だって高校生ですし、恋愛したいお年頃なわけですよ。」
「俺じゃダメなの?」
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