スキスキあの子second！【sxpx】【黄】

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『すとぷりすなー規定。』





アンティークな机を挟んで座る、真剣な面持ちの6人に向かい声を張る。

小教室程度の広さがある部屋に私の声が反響し、ピリリとした緊張感が走った。





赤｢一、 推し及び周囲に迷惑をかけないこと。｣




黄｢一、 学業を疎かにしないこと。｣




水｢一、 お互いの推し事のスタンスを理解し、尊重し合うこと。｣




桃｢一、 アンチは相手にしないこと。｣




橙｢一、 害悪への対応は果物ナイフ隊(対害悪専門チーム)に一任すること。｣




紫｢一、 常に推しに誇れる自分であること。｣





紫ちゃんの言葉の後、みんな揃ってふぅ、息を吐き、場の空気が緩む。


うーん、何回やっても緊張する。

そもそも、これ毎回言う必要ある？あ、ある。はいわかりました。





『それじゃあ早速本題に入る……前に何か連絡事項ある人〜』




黄｢あ、じゃあ私いい？｣





委員長がおずおずと手を挙げ、みんなが頷くのを見てその場に立ち上がる。





黄｢えっと、何人かから相談受けてるんだけどね。

最近、るぅとくん推しを自称する男子生徒から、性的な内容のDMが来たり、彼氏と別れないと死ぬって脅されたりしてるらしいの。｣





おん、処すか？？？処すか(自己完結)。クズじゃん。紛うことなきクズじゃん。


その場のみんなも同じ気持ちらしく、桃ちゃんに目を向ける。


桃ちゃんはそれを受け、にっこりと笑った。





桃｢実は私も、同じような被害の何件か相談を受けていまして……


これは、果物ナイフ隊の出番ですわね。
ずったんずったんのギッタンギッタンにしてやりますわﾋﾋﾋｨ↑www｣





おいお嬢様、笑い方汚ねぇし物騒だなwww


とはいえみんな、止める義理なんてないので黙ってる。

なにより果物ナイフ隊、その道のプロ(晒し、暴力、揉み消し何でもござれ。)なので素人が口出しちゃいけん。





『そんじゃ本題入ります！

あおくんのファンクラブ設立に賛成の人挙手！』





全員が示し合わせたように手を挙げる。


ふむふむ、全会一致で決定ね。


よし、それでは次。





『あおくんがすとぷりに加入するの賛成の人、挙手！』






うん、私は旗揚げゲームでもしてたんか？


そう思わずにはいられないほど、全員同時に手を下げる。

以心伝心最強じゃんw





水｢すとぷりはあの6人、って感じだから新メンバー加入はぶっちゃけ解釈違い……｣





わきゃる。

一応、決はとったけど私もその意見賛成だな。

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