スキスキあの子second！【sxpx】【黄】

5日目 朝 ページ24

とか言いつつ、ぐっすり眠れたAです。おはようございます。



なんて思って目を開けたら、ベッドの縁で寝てました。あと1cmでも動いたら落ちそう。


多分、後ろ向くとるぅとくんの寝顔があるんだろうけど、寝起きにそれはキツすぎるので、このままで。


とりあえず、ポケットに入ってたスマホを取り出す。




ひな今日、9時にロビー集合。



のメッセージと、ロック画面に浮かび上がる、8:20の数字。




OK、理解。寝坊しそう。てなわけで。





『るーうとくーん、おーきーてー』





今の私、手縛られてるんでね。とりあえずこれ、解いてもらわないと。


てか、寝顔天使なんだが。は？UR。スチルかよ。とても愛してる。全世界ありがとう。





る｢んぅ…………え？Aちゃん？｣





なるほど理解、記憶ない系。てことは、もしや勘違いされる？





『け、決して忍び込んだわけじゃないからね！？』





だんだん青ざめてくるぅとくんに罪悪感を覚えつつ、昨日起きたことを簡単に説明していく。





る｢たいっへん、申し訳ございません……｣





最終的にるぅとくんは、ベッドに頭を擦り付けるようにして、土下座する。

え、推しに土下座させるとか切腹案件。





『ちょ、こういう時なんて言うんだっけ。おもてをあげよ？いや違うか。とりあえず土下座やめて？それなら私は切腹しようか？

てかそれよりも、手首の紐解いてもらっていいっすかね。』




る｢あ、ごめんね。｣





自分で解こうとどんなに頑張っても解けなかった紐が、るぅとくんの手によって簡単に解ける。


あ〜、ちょっとくい込んで赤くなってんな
解こうとグイグイやってたし、しゃーない。


ただ、私がそんな風に割り切ってるとは思っていないであろう、るぅとくんは、私の赤くなった手首を見て、顔を真っ青にさせた。





る｢手首、赤く……っごめん！ほんっとうにごめんね。痛かったよね。｣




『見た目ほど痛くないし、ほんとに大丈夫よ？

あれってか、ちょっと待って、今何時？』




る｢え、8時半過ぎだけど……｣





今度は、私の顔が青ざめていく。

移動の時間も考えたら、あと20分ちょっと？？





『ごっめん、部屋戻んね！！9時にロビー集合だから、るぅとくんも急ぎな！じゃあね！！』





ポカン、としたるぅとくんを置いて、私は走って部屋を出た。


この後、急いだせいで髪にアイロンかける時首ｼﾞｭｯてやったけど、なんとか間に合いました。まる。

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