スキスキあの子second！【sxpx】【黄】

アルバイト ページ3

『えっとそれで、アルバイトってのは……』




な「まぁとりあえず座りなよ、2人とも。」






ニコニコと指を組んで椅子に座るなーくんは、さながら社長といった感じ。


あの後、先生が日直の様子を見に来たことで話は一旦中断。

詳しい話は昼休みに、ってことになって、今に至る。





な「とは言っても、さっき話した通りだよ。


俺の知り合いが、1週間泊まり込みでアルバイト出来る子探しててね。

2人はどうかな〜って思って。」




る「ちなみに、なんのアルバイトなんですか？」




な「隣の県のホテルだよ。

海が近いからか、夏休みになるとお客さんがすごいらしくってね。
特に忙しい1週間だけでいいから〜ってことらしいよ。」





なるほど。


この流れだと、なーくんがホテルの社長さんと仲良いことになるけど、そこには深くツッこまないでおこう。



なーくん、人脈広いな〜(脳死)





る「僕は楽しそうだし、いいですよ。」




『私も行きたいかな。るぅとくん行くなら、死んででも行くし。


ただ、その言い方だと、なるべく人多い方がいいんじゃないの？
他のメンバーには声かけなくていいの？』




な「俺もそう思ってLI〇Eしたんだけどね〜


ジェルくんはバスケの合宿と重なってるらしくって。
さとみくんには、どうしても外せない用事(キンハー全クリ)があるからって断られちゃったんだ。

莉犬くんは……
ほら。アルバイト内容で泳げないと困るのがあるから、ちょっとね。

ころちゃんは、既読ついてなくって。今日聞こうかな〜って。」





なーくんは苦笑を漏らしながら、説明する。


さとみ断りたかっただけだろ、それ。





な「だから、本音を言えばもうちょっと人手が欲しいんだよねぇ。


あ、2人は泳げるよね？」




る「小学生の時、水泳やってたんで大丈夫です！」




『クロールと平泳ぎなら、100mは一応。』





習ってなかったんだけど、小5になってから急に水泳の才能が開花したんよね。

なんだったんだろ。





『てか、泳げて夏休み予定ない人、1人だけ心当たりあるわ。』





忘れてたよ、あの子のこと。あの子も水泳習ってたからね。

ころんのこと引き合いに出したら、どんな予定あっても絶対来るだろうし。


いいじゃん、ロマンスの予感たっぷりの夏休みになりそう。





な「え、マジ！？誰？」





目をキラキラとさせて立ち上がったなーくんに、私はニヤリとした笑みを向けた。





『私の親友のひなちゃん。』

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