いちごの王子は、鬼殺をしているようです。【sxpx】【鬼滅の刃】

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る「とりあえず、あそこの喫茶店空いてるので
あそこ入りましょ。」



そう言ってるぅとくんが指さしたのは、
いかにもハイカラな感じの喫茶店


窓はカラフルなステンドグラスで、赤茶色の
レンガ造り。


コ〇ダ珈琲みたい…



『にしても、人気そうなのになんで、こんなに
お店に人いないんだろ…』



この町に来るってことは、多分流行りの物や
外国の文化が好きなのだろう。

そういう人は、好きそうなお店なんだけどなぁ…



る「小説パワーじゃないですか？

人多くてお店入れなかったら、リクエストに
応えられないじゃないですか。()


甘味処っていうリクエストだったけれで、
喫茶店に変えちゃったらしいですよ。」



うん、メタいよ…



とりあえず、入ろ。とドアを開ければｶﾗﾝｺﾛﾝと
軽やかな音が鳴る


店員さんに案内されたのは、窓際のソファー席



外から見た通り、俺たち以外のお客さんは
居ない。

これが小説パワーか……



メニューを開けば、かわいいイラストと文字が
並んでいた。



さくらんぼとアイスの乗った“めろんくりーむ
そーだ”や、分厚いふわふわの“ぱんけーき”。

甘露寺さん、好きそうだな〜



『俺は“ぱんけーき”と紅茶にしよっかな！』


る「それじゃあ僕は、苺のババロアと
珈琲で。」



それらを店員さんに注文し、窓の外を見る


ステンドグラスから忙しなく、だけど
楽しそうに歩く人たちが見える。


この世界じゃこーゆーお店って“ハイカラ”
なんだろうけど、俺たちからしたら、
“古き良き喫茶店”って感じで落ち着く。


来たことないけど、懐かしいって感じかな。



「ご注文のぱんけーきと苺のババロア、
紅茶、珈琲でございます。

ごゆっくりどうぞ。」



運ばれてきたぱんけーきを見て、思わず
ヨダレが出る。


ふわふわとした、厚焼きのパンケーキの上に
正方形のバター。
ゆらゆらと湯気が出て、バターがとろりと
溶ける。


同じお皿の上には、小さなポットような
入れ物に入ったはちみつ。


それをゆっくりとパンケーキにかければ、
円状に広がっていき、側面を沿うようにして
垂れる。


ナイフを丁寧に入れれば、ふるふるとした
感触がナイフ越しに伝わってくる。


1口サイズに切ったパンケーキをフォークに刺し
口の中に入れる


じゅわーとパンケーキに染み込んだ
バターとはちみつが口いっぱいに広がる。


そして、後からパンケーキの生地の優しい
甘さが伝わる。


やばい…

めっちゃ美味しい……

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