いちごの王子は、鬼殺をしているようです。【sxpx】【鬼滅の刃】

▼ ページ26

引き続き、なーくんside


鱗「……わかった。」


パァっと表情が明るくなるのが、自分でも
わかる。


『それじゃあ……！鱗「ただし。」……え？』


鱗「ただし、儂の出す試練に合格出来たら、
な。」


着いてこい。とだけ言い、戸から出ていく。


えっとこれは……


困って炭治郎に助けを求めれば、


「君なら大丈夫だ！
行ってらっしゃい。」


と爽やかな笑みでこたえる。



……うん、この子天然だ。

まるでジェルく……




ん？


ジェルって誰だ……？



なんで、知らない人の名前が出てきたんだろう


少し不思議に思いつつも、鱗滝さんを追いかける。









鱗「ここから家まで、日が昇るまでに
帰ってくること。


それが試練だ。」


鱗滝さんはそれだけ言うと、霧の中に
消えてしまった


『分かりました…！』



え、それだけ？

めっちゃ簡単じゃん…




今来た道を戻るだけなんでしょ？

楽勝じゃん！



そう思い、足を踏み出した瞬間



『?!』


地面が少し凹み、丸太が横から飛んでくる。



えぇ?!!

なんとか横にかわす。


自然界でこんな仕掛けがあるわけない。

となると、鱗滝さんの言っていた試練は、罠をくぐり抜けて、日の出までに、家に帰る。
ということか…



深呼吸をして、空を見上げる。


日の出まではあと1時間ぐらいか…

ここに来るまでが1時間。


ちょっと急がないと不味いかな…

ここは空気が薄いから、高山病になったら
大変だし。



辺りを見渡せば、ある程度どんな罠が、
どのように仕掛けられているのか、わかる(・・・)。


うん、落ち着けば大丈夫そうだね。




それじゃあ、行きますか……！








『ﾊｧﾊｧﾊｧ……』


膝に手を付き、軽く喘ぎ声を出しながらも
顔を上げれば、目の前には鱗滝さんの家が
見える。


振り返って空を見れば、山際が少し
明るくなっている。


う〜ん、日の出まではあと10分って所かな。


まぁ、戸の前で考え事してて不合格〜なんて
やだし、入っちゃおっか。



ｶﾞﾗｶﾞﾗ


『鱗滝さん、炭治郎。
ただいま戻りました。』



鱗「?!」


「えぇ?!!もう帰ってきたんですか?!」


あれ？
帰ってきちゃダメな感じだった…？w



「しかも、なんで無傷なんですか?!

罠だってあったはずなのに…」


『あ〜。
だって、全部かわしたもん。』


鱗「「?!」」


何でもないように言えば、目を皿のようにして驚く2人。

え、そんなに驚くこと？

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す