兄と弟 ページ30
妓「そう来なくっちゃなぁ!」
血鎌を振りかざし、またあの連続攻撃をしようとする
針の呼吸、拾ノ型、八百万針
妓夫太郎に向けて、針を全て刺すように意識を集中させる
血鎌を全て受け流し、再度お互いを見る
宇「、、、ぐ!」
宇随さんが俺の横を通り、頸に刃を振るう
すると、空からクナイが落ちてきた
微かに藤の花の匂いがする
毒でも塗り込んであるのだろう
離れていて良かったと心から思った
堕「隙ありね!」
帯が高速でこっちに来る
妓夫太郎に振るった針をこちらに持ってきて、帯を屋根に刺す
堕「!?、下がり藤の家紋!?」
「上弦の鬼!下がり藤の家紋がなんだ!?」
堕「ええい!知らないわ!さっさとどっか行け!」
帯が針から離れ、俺に巻き付く
「あぁ!!」
何とか振りほどこうと、帯を取ろうとする
上に思い切り上げられ、振り下ろされた
やばい、このままだと頭から真っ逆さまだ
いくら鬼の俺でも、頭潰されたら回復するための鬼の力が無い俺は出血死する!
受身を取ろうと、体をひねるも、全く聞かない
針鼠を出そうとしても、帯がきつくて出せる余白が無い
死ぬのか??おれ
まて、やり残したことは沢山ある
落ち着け、今までやってきたことを思い出すんだ
クソ!クソ!
なけなしに銃口を女の鬼に向けた
針の呼吸、拾ノ型、八百万針
引き金を引いて、様子を見る頃には
俺の頭は思いきり打たれていた
ーーーーーー
目の前には崖
俺の兄が落ちた崖
草履の自分を見て、鬼殺隊にまだ入っていない自分だと思考する
崖の先には兄上が立っていた
「兄上!なんで死ぬんですか!!銃の才は兄上の方がある!俺なんかノミ蟲になるくらい!
なのになぜ自決しようとするのですか!
兄上は立派な鬼殺隊になれると誓います!
だから、、、」
毘藍「なぁ、A、もういいんだ、過ぎたことは忘れろ、俺のことは考えるな
それでも、銃の継承者か」
ーーーー
目を開ける
そこは瓦礫の中だった
瓦を避けて、風を浴びる、、、
今は頸を斬る間近
見えている炭治郎の方に応援に行く
針の呼吸、玖ノ型、針鼠
頸に拳を振るい、俺たちは踏ん張る
炭「ぐおおおおお!!!」
「あああああ!!!」
そして、拳は空を切る
鬼の頸を切れたのだ
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作者名:カスパロフ | 作成日時:2020年2月17日 12時