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対決 ページ9

籠からラケットとピンポン玉を取り出す


卓球は実に奥が深い


力の加減を少し変えただけで、玉の速度が変わる


なら、ルールの範囲内で勢い良くする他ない


足腰は弱いが、その分腕力で努力した


だから、人より早いとは思う


まず玉を軽く打つ


すると紅は急に強く打ってきた


「、、、チ」


消耗戦が苦手な俺にとってこれは最悪すぎる


これだから悪い意味で相手にしたくない


俺はペースを変えるためにわざと弱く打つ


それは何回やっても同じだった


10回くらいした頃、俺はしびれを切らして学生の頃よく使ってた技を使う


しっかりバウンドできるギリギリの強さで俺は勢いよく打った


自分でも目に追えない程早く、紅の方に向かった


紅「!?」


ーーーー
紅「対決したのは久々だったよね、俺とやった感想は?」


「殺意が沸いた、いやらしい消耗戦をポンポン売ってこられる人の気持ちをわかって欲しい」


紅「目を凝らしても見えない玉を打つ奴に言われたくない」


水を飲んで水分補給する


周りを見ると、俺たちの試合を見ていたのか、集まっていた


ーーーーーー
獪岳side


やっぱり師範は凄い人だ


数年前、卓球部の特集で師範が載っていた


写真の師範はピンポン玉に集中した青い瞳と、青い髪で映えていた


そう思うのは俺だけでなく周りの人もだった


ただ、さすがに地域では知ってる人は少なく、この学校の卓球部は6人しかいない


でも逆に好都合だ


人数は少なければ少ないほど俺にも目が届く


前世のようにたまに褒めてくれる


それがたまらなく良かった


1年 A「先生達凄いな、、、」


1年 B「うん、全国優勝して、通り名が針神だからな、、、」


師範が中学の時から、通り名が針神らしい


針のように鋭く、速い打ち方


その場所は相手が最も行って欲しくない方向に行く


つまり頂門の一針というわけだ


確か師範が開発した針の呼吸にもあったな


「じゃあ、次は試合形式で同じ学年の奴と組んでくれ」


部員「はい!」

ーーーー
夕焼けが校舎を覆い、夕方だと告げる


時刻を見ると、下校の時間になっていた


「じゃあ、今日はこれで終わり、解散」


部員「ありがとうございしました!」


バックを持ち、次々と教室の外に出る


俺は部長の仕事があるから、残っていた


「日誌ありがとう、気をつけて帰れよ」


獪「はい、さようなら」


「ああ」


紅「ねぇ、今日飲まない?」


「は?ふざけんなアル中め、どうせ酔いつぶれて俺の家に泊まるんだろ?」


、、、は?

疑念→←弟



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きゅうり(プロフ) - ゆうきさんコメント有難うございます!まさか前作から見ていた方が完結まで読んで下さったのですか!とても嬉しいです!これからも頑張ります!ι(`・-・´)/ (2020年6月11日 18時) (レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 完結おめでとうございます、 前作から愛読していた為完結して涙が出てきちゃいました、w 前作の連載開始した頃はまだ獪岳の小説が全然なかったのですごく嬉しかった思い出があります。最高の作品をありがとうございました。 これからも頑張ってください! (2020年6月9日 18時) (レス) id: 869cc0f237 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カスパロフ | 作成日時:2020年5月4日 21時

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