弟 ページ8
奈｢獪岳〜兄貴知らない？｣
ラケットの手入れをしていると、師範の弟､､､奈津(なつ)が部室に入ってきた
何かと気が合い、良い友人関係を築いている
獪｢顧問会議で居ない｣
奈｢そっかぁ〜、って、よく知ってるね｣
獪｢そりゃあ部長だからそれぐらいは分かる､､､｣
危ない、師範が好きなことは誰にも悟られないようにしないと､､､
そんな思考をしていると、ドアが開く音がした
｢すまない、遅くなった、部活を始めよう｣
予想どうり、師範が入ってきた
それと同時に、師範と同じ髪色の先生､､､響針 紅先生が来た
あの人は､､､最後の任務で一緒にいた人か
師範によく絡んでる、苦手な人だ
紅｢この人、早歩きで来るほど楽しみにしてたんだよ？｣
｢､､､｣
師範は響針先生を睨みながら頷く
｢じゃあ、いつもどうりのメニューをこなしてくれ、俺もサポートする｣
部員は返事をし、卓球台を使い始めた
この学校の卓球台は4台、2人ずつ使えば、争いごとにならない所が利点だ、それでも余るし
実際、卓球部は伸び伸びと成長できる
師範がいるのが1番の理由だけど
ーーーー
ラケットを持って、撃ち方をもう1回確認する
獪｢先生、こんな感じですか？｣
｢ん､､､もうちょい肘伸ばす｣
師範はそう言って俺の後ろに回りこみ、手を握る
獪｢う､､､こうですか？｣
｢そうだ｣
耳元で囁かれ、体がガタつく
｢力込めすぎだ｣
肩に手を置いて、力を落とそうとしているのは分かる
でも、逆効果すぎる
無理矢理肩の力を抜いて、何とか指示に従った
｢よくできてる、そのまま続けてくれ｣
獪｢はい｣
ーーーー
Aside
卓球は好きだ
自分で技を編み出したりできて、ちゃんと努力が報われるスポーツだからだ
紅｢ねぇ、久々に対決しない？｣
｢嫌だ｣
後ろからヒョイと出てきた紅に俺は苛立ちを覚える
こいつとは学生の時からクラスやら班やらが何かと同じになる
俺は願ってもいないのに、そうなってしまう
要するに、腐れ縁と言うやつだ
紅｢あれ？もしかして負けるのが怖い？｣
｢あ？｣
紅｢まぁしょうがないよね、怖いなら、しょうがないしょうがない！｣
全くこいつは､､､！
｢完膚なきまでに倒す、こっち来い｣
1年(え？先生チョロ過ぎない？)
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きゅうり(プロフ) - ゆうきさんコメント有難うございます！まさか前作から見ていた方が完結まで読んで下さったのですか！とても嬉しいです！これからも頑張ります！ι(｀･-･´)/ (2020年6月11日 18時) (
レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 完結おめでとうございます、 前作から愛読していた為完結して涙が出てきちゃいました、w 前作の連載開始した頃はまだ獪岳の小説が全然なかったのですごく嬉しかった思い出があります。最高の作品をありがとうございました。 これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 869cc0f237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスパロフ | 作成日時：2020年5月4日 21時
