音柱 ページ27
木くずが舞う中現れたのは男だった
｢様態は？｣
ゆらりと青髪が揺れながら振り返り俺を見る
その顔は非常に整っていた
宇｢足をひねった､､､｣
｢そうか、ならそこで待っててくれ｣
再びその男は下弦の鬼を見る
男､､､と言っても見た目は14だ
だがそれ以上に威圧がある、恐らく柱だ
｢黒死牟､､､ではないな｣
そう男が発し、呼吸を使う
下弦｢黒死牟様の名前をご存知なんだな！でも俺がお前を殺すから意味な､､､｣
その瞬間、鬼の首が飛んだ
何十人もが苦戦した鬼を、たった一瞬の動きで倒した
唖然とした表情でその男を見た
刀を振り、血を払う
そこには、惡鬼滅殺と描かれた文字が光っていた
｢足を出してくれ｣
男は羽織の中から応急処置用の包帯を取り出す
俺は言われた通り足を出した
｢譲三郎(鴉の名前)、御館様や他の隊士報告を、あと隠も呼んできてくれ｣
鴉｢リョウ○○○！｣
鴉が男の破った障子を潜り、外に出ていった
｢隠が来るまで安静にしてくれ｣
宇｢た､､､助かった｣
｢礼は要らん｣
そいつは羽織から取り出した包帯を器用に巻く
｢名前は？俺は轟針A｣
聞き慣れた名前､､､確か代々鬼狩りをしてきた苗字の本家だった気がする
宇｢宇隨､､､天元｣
｢そうか､､､宇隨天元、また何か危なかった時はいつでも呼んでくれ｣
俺よりもいくつか年下のはずなのに、物凄く頼もしかった
宇｢ああ､､､｣
隠｢ただいま参りました！針柱様！｣
しばらく沈黙が続くと、障子から隠が入ってきた
針柱と呼ぶ､､､ということは柱で間違いないだろう
｢速いな､､､じゃあ、この男を頼んだ｣
隠｢はい！｣
轟針は隠に一礼し、部屋の外に出ていった
ーーー
次に会ったのは柱になってからだ
俺が入隊してから約1年後
ついに階級が音柱になった
初めての柱合会議、隣にいたのは轟針だった
15歳と聞いたが、それ以上に大人びていたというのを今でも覚えている
夜更けの合同任務で同じになった時もそうだ
｢もし黒死牟という鬼が出てきたら、どんな状況であれ、どんな場所であれ、俺を呼べ｣
身に余るほどの憎しみを醸し出しながら俺にそう言った
宇｢わ､､､わかった｣
俺は応じることしか出来なかった
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きゅうり(プロフ) - ゆうきさんコメント有難うございます！まさか前作から見ていた方が完結まで読んで下さったのですか！とても嬉しいです！これからも頑張ります！ι(｀･-･´)/ (2020年6月11日 18時) (
レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 完結おめでとうございます、 前作から愛読していた為完結して涙が出てきちゃいました、w 前作の連載開始した頃はまだ獪岳の小説が全然なかったのですごく嬉しかった思い出があります。最高の作品をありがとうございました。 これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 869cc0f237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスパロフ | 作成日時：2020年5月4日 21時
