あるもの ページ17
俺は箪笥の中やら、畳やらを綺麗にした
ふと、上を見ると、くぼみのようなものがあった
椅子を持ってきて、椅子に乗る
くぼみの所を押すと、屋根裏に繋がった
小さい頃からこの部屋にいるが、生まれて初めて知ったそこは、意外と狭かった
木箱のようなものを取り出し、ホコリを払う
中を開けようとしたが、鍵がいるらしい
だが、この感触を俺は知っている
なぜだかは分からない
気味が悪くなり、俺は元の場所に戻し、見なかったことにした
ーーー
雨の中、俺は傘を持って歩く
これが午後になると大雨になるのか､､､
できるだけ風が少ない住宅地に入ろう
いつもの通っている大通から1本別の道を通る
そういえば、学生時代からこの道は通ったことないな
通ったことがない道は何故かワクワクした
道の橋には彼岸花が咲いていて、とても綺麗だった
ただ、ある場所に立つと、首が締め付けるように痛かった
｢､､､ぐ､､､｣
首を抑えながら周りを見るが、通行が少ない
誰かが俺の首を絞めいてるという可能性はゼロだ
黒｢貴様か､､､またここに来たのか｣
黒いスーツに身を包んだ、俺より少し上の男性に話しかけられた
その男性は黒い傘を差していた
｢何方ですか､､､？｣
俺は純粋に聞いた
少なくても、俺の知り合いにアザのある人は限られている
それも、竈門だけだ
黒｢継国巌勝という､､､轟針Aか？､､､｣
なぜ、俺の名前を知っている､､､
可能性として残っているのは､､､
｢そうですけど､､､もしかして、父のお知り合いですか？｣
黒｢まぁ､､､そんなとこだ､､､それでは、失礼する｣
俺と同じような髪の結び方の男性､､､継国巌勝は去っていった
ここにあるひとつの事実としては
あの人と話している間、首が物凄く痛かった
ーーー
靴を靴箱に入れて、上靴を履く
宇｢こりゃ派手に降ってやがるな｣
｢ああ、正直驚いた｣
宇｢明日は体育祭の練習出来ねぇな｣
｢ああ｣
残念だ、と思い、職員室に向かう
｢午後からが本降りらしい、生徒は帰れるのか？｣
宇｢わかんねぇ、もしかしたら学校待機になるかもな｣
｢ああ｣
そうなると保護者に連絡しなくてはならない
連絡網をもう一度確認しなくては
ーーー
階段の窓から外を除く
雨が一向に止まない
それどころか、強くなっている気がする
そんな思考をしていると、後ろから肩をトントンと叩かれた
振り返ると、冨岡が居た
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きゅうり(プロフ) - ゆうきさんコメント有難うございます！まさか前作から見ていた方が完結まで読んで下さったのですか！とても嬉しいです！これからも頑張ります！ι(｀･-･´)/ (2020年6月11日 18時) (
レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 完結おめでとうございます、 前作から愛読していた為完結して涙が出てきちゃいました、w 前作の連載開始した頃はまだ獪岳の小説が全然なかったのですごく嬉しかった思い出があります。最高の作品をありがとうございました。 これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 869cc0f237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスパロフ | 作成日時：2020年5月4日 21時
