柔軟 ページ16
俺は足を広げ柔軟を始める
｢とりあえず、ギリギリまで開いてみてくれ｣
獪｢はい｣
桑島は開脚し、俺はストレッチの方法を頭で整理しながら自分の足で桑島の足を止める
｢これで10秒｣
俺は10秒頭の中で数えながら、肩の動きや、体の硬さなどを観察する
桑島は筋肉量は十分と言えるだろう
特に卓球で大切な足腰がよく出来ている
努力家だな､､､と思い、10秒経ったから足を外す
｢卓球に必要な筋肉量は十分だ、偉いぞ｣
獪｢あ､､､ありがとうございます｣
下を向いて、俺から視線を逸らす
チラッと見えた顔色は、なぜか少しだけ赤かった
ーーー
保健室に入り、自分の弟を探す
｢保健室の先生に包帯してもらったか？｣
奈｢うん｣
｢じゃあ、抱っこするから乗ってくれ｣
奈津を背中に乗せて、俺は歩き始める
｢最近学校どうだ？｣
奈｢楽しいよ、兄貴の事とか聞かれたりするけど｣
まさか自分のことを影で聞かれていたのか
どんなことか少し気になる
｢そうなのか、例えば？｣
奈｢彼女はいるのかとか、好きな食べ物とか｣
｢そうか､､､｣
まぁ別に知られても損は無いが
奈｢その子全員兄貴狙ってるけどどうよ？好きな生徒とか居るの？｣
｢生徒を好きになることなどない｣
あってはいけないのだ
奈｢じゃあ、気になる生徒は？男でもいいよ｣
｢気になる生徒､､､？｣
気が合う生徒ってことか？
｢桑島だな、何かと気が合う｣
奈｢ふふ､､､そっか｣
そんな雑談をしながら、俺達は家に帰った
ーーーー
家に帰り、俺はシャツを脱ぎ、私服に着替える
明日の土日は特にやることがない
久々に掃除でもやろうかな
台所に向かい、夜飯の準備をする
｢奈津、今日の夜飯なにがいい？｣
奈｢うーん、生姜焼きがいいな｣
｢わかった｣
ーーーー
雀の鳴く声で目覚めて、起き上がる
今日は掃除をする予定だ
足に畳の温かみを感じながら台所に向かう
父｢おはよう、朝飯は作っておいたぞ｣
｢おはよう父さん、ありがとう｣
挨拶とお礼をし、椅子に腰かける
白米と味噌汁と卵焼き、そして主役には鮭があった
いただきます、と言い、橋を持つ
目の前に弟が座り、同じく橋を進める
父｢来年からひとり暮らしだろ？引越しの準備はどうだ？｣
｢気が早いよ父さん、家電の予約は済ましてあるし、荷物も元々少ない｣
父｢なぁ､､､本当にひとり暮らしするのか？｣
｢ん？うん｣
父｢ならあれを持っていきなさい｣
｢あれ？｣
父｢また今度話そう｣
そう言い、父は仕事に向かってしまった
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きゅうり(プロフ) - ゆうきさんコメント有難うございます！まさか前作から見ていた方が完結まで読んで下さったのですか！とても嬉しいです！これからも頑張ります！ι(｀･-･´)/ (2020年6月11日 18時) (
レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 完結おめでとうございます、 前作から愛読していた為完結して涙が出てきちゃいました、w 前作の連載開始した頃はまだ獪岳の小説が全然なかったのですごく嬉しかった思い出があります。最高の作品をありがとうございました。 これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 869cc0f237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスパロフ | 作成日時：2020年5月4日 21時
