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応急手当 ページ9

着地し、刃に着いた血を振り払う


後ろを振り返り、獪岳の無事を確認する


「大丈夫か?」


獪岳は口を空け、驚愕していた


鴉「手当!手当セヨ!」


鴉からそう言われ、俺は獪岳を見る


所々に傷があった


小雨の雨が降っている


早く助けていなかったら風邪をひいていた


俺は羽織を獪岳の頭にかけて、おんぶする


獪「え、自分で歩けますよ!」


「歩いたら風邪ひく、早く帰るぞ」


獪「そういう問題じゃ、、、」


「いいんだ、俺がおんぶしたい、それだけだ」


獪「、、、はい」


観念したのか、手を俺の首に巻いた


少し心臓がうるさい


、、、早く帰ろう


俺は揺れに気をつけながら、走って帰った


ーーーーーー
家に帰り、救急箱を出す


綿に消毒液を染み込ませトントンと傷口に付ける


獪「い、、、、あ、、」


歯を食いしばり、痛みを我慢する獪岳


あんまり喘がれると、こっちの身が持たない


「、、、これでも噛んどけ」


清潔な布巾を折りたたんで獪岳の口に入れる


俺は深い引っかき傷を見て、もっとあの鬼は苦しませて殺せばよかったと後悔する


再度トントンと引っかき傷に消毒液を付ける


獪「、、、、、、う、、、ん、、、ふ」


先程より大きな声で声を漏らす


なんか余計色っぽくなってないか?


ガーゼを取り出し、傷口と固定する


「、、、終わりだ」


なんか気まずい空気に耐えきれず、目を逸らしながらそう言った


獪「、、、」


ズイっと顔を近づけ、俺の瞳をじっと見る


近い、、、


「ど、どうした」


獪「意識、、、しましたか?」


「なにが?」


獪「とぼけないでください、明らかに戸惑ってましたよね?」


「、、、そんな訳ない」


目を逸らし、何とか回避しようとする


獪「ちゃんと俺の目を見て言ってください」


俺は獪岳の目を見る


何故か体温が上がり、逃げ出したくなる


獪「師範、今自分がどうなっているか分かりますか?」


「知らん、、、」


獪「顔真っ赤でおまけに涙目、、、襲えって言ってるようなもんですよ」


俺の手首をギュッと握る


なんだ、この状況は


頭が回って、上手く言い訳の思考が出来ない


「別に、、、獪岳以外にはしない、、、離してくれ」


獪「、、、ははっ、、、そうやって煽るんですね、びっくりしました」


あ、まずい、ミスったかも


獪「口、空いてますよ、俺が塞いであげますね」

意識→←雨の日



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きゅうり(プロフ) - 星妻桜@姉妹同盟さん» 安心せい!次回作ではもっとイチャイチャさせるでい! (2020年4月28日 17時) (レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
星妻桜@姉妹同盟(プロフ) - あ〜ッ!!!!獪岳がぁあああ!!!!辛いィィ! (2020年4月28日 15時) (レス) id: fe16128dce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カスパロフ | 作成日時:2020年3月18日 1時

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