【鬼滅の刃】【獪岳】俺の継子が男前すぎて抱かれる話

死の淵 ページ49

黒死牟の刀を刻む


刃が首に着く


｢ぐっ､､､｣


もっとだ！もっと、力を込めろ！


肉を切り、骨を切ろうとした時


俺の右腕は虚しく宙を舞った


｢！？｣


黒死牟は腕を再生し、俺に振りかぶる


ガリっと俺は刃を間一髪噛む


ギリギリと歯が悲鳴を出す


｢フ､､､ｩ､､､｣


俺は刃を噛み砕いた


咄嗟に下がり、左腕で刀を拾う


黒｢轟針家でも柱でも、ここまで耐えた者はいなかった｣


｢うるさい､､､本家を舐めるな､､､！｣


黒｢なるほど、本家とは､､､｣


黒死牟は刀を構える


俺も刀を構える


獪｢師範､､､！？｣


振り返ると獪岳が絶望したような顔で俺を見る


｢獪岳！逃げろ！｣


獪｢そんなことできません！｣


俺は1度冷静に考えた


獪岳は俺より早く、俺より強い


俺が死んだら、元も子もない


｢､､､わかった｣


黒｢これは厄介だ｣


俺達は同時に息を吸い、同じ技を繰り出した


雷の呼吸、陸ノ型、電轟雷轟


黒い斬撃と赤い斬撃が混じり合う


片腕だけだからか、力が込められない


ならそれを補え、目で筋肉の動きをよく見ろ


黒死牟は俺に大きく刀を振りかぶる


筋肉でわかる


斬撃を受け止めて、俺は黒死牟と目を合わせる


黒｢もう満身創痍ではないか、それでも、続けるのか？｣


｢この人生、お前を殺す為に全て捧げた身だ、今更引き下がれん｣


そうだ、この15年間、黒死牟を殺す為に費やしてきた


今は千載一遇の好機


これを逃せば、一生殺せない


刀を込める力を強める


すると、獪岳が黒死牟の後ろを取った


だが、しゃがみ、避けられてしまった


黒死牟の斬撃が獪岳を襲う


俺は刀を上手く受け流せず、獪岳が斬られる所を見てしまった


獪岳の腹が斬られる


間一髪、呼吸を使って最小限に抑えられたが、それでもくらってしまった


ドクンッと俺の腹の底が脈打つ


漆黒に染る


ピタリ、と右腕の血が止まる


ただ、目から血が垂れ視界が赤く染る


ザッと黒死牟の後ろに回り込んだ


黒｢！？｣


目を合わせ、俺は憎い目を見る


刀を振る、が、届かなかった


怒りが込み上げてくる


落ち着け、俺、感情を起伏させるなど、弱者がすること


目の血を止めろ、痛みはないが、嫌いな色がいつまでもついてくるのは気が滅入る


弟『穏やかに暮らすためには笑顔が大事なんだ！だから、怒った時でも、笑顔でいないと！』


ふと、弟の言葉が思い浮かぶ


俺は口角を上げる


愛想笑いでもいい、とにかく、怒りを静めろ


まぁ、周りから見たら気味悪いが

獪岳→←黒死牟

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