【鬼滅の刃】【獪岳】俺の継子が男前すぎて抱かれる話 (ページ47)

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最後ページ47

報告書を御館様に提出し、帰宅しようと大通りを歩む

人混みの中、俺はある人物が視界に入った

｢お、獪岳｣

獪｢師範、一緒に帰りましょ｣

俺の元へ駆けてくるその姿は、猫みたいだった

｢それがな､､､用紙がなくなっているから、買わないといけない｣

獪｢一緒に行きましょうか？｣

｢俺は子供か、これくらい1人でもできる｣

獪｢じゃあ、途中まででも｣

｢ああ｣

そして、大通りから住宅地に入った時、俺は呟いた

｢というか、俺達恋人らしい事、あまりしていないような気がする､､､｣

獪｢身体を繋げておいて、今更ですね

じゃあ､､､もう1度やってみたい事があるんです｣

｢ん？なんだ？｣

獪｢師範、俺を抱っこしてください、最初の任務の帰りみたいに｣

両手をパッと広げ、俺に上目遣いでねだる

｢わかった｣

俺はしゃがみ、獪岳を背中に乗せたまま、思い切り飛んだ

獪｢うわっ！｣

予想外だったのか驚きの声を上げる獪岳

俺は楽しくなり、屋根を飛び移りながら獪岳を運ぶ

獪｢師範の体力って凄いですね｣

背中からそんな声が聞こえる

｢俺は速さはなくても、跳躍力は優れてると､､､思う｣

獪｢自信もって下さいよ、事実なんですから｣

｢ん､､､ありがとう｣

獪｢あれ？照れてますか？｣

｢照れてない､､､と思う｣

ーーーー
俺は目的地の一つ隣の道路で止まる

｢じゃあ、先に家に帰っておいてくれ｣

獪｢はい｣

俺は獪岳をギュッと抱きしめる

獪｢ん､､､師範からって､､､珍しいですね、何かあったんですか？｣

｢いや､､､特に､､､｣

俺は目を逸らした

俺は獪岳を離した

獪｢じゃあ、先に帰っていますね｣

｢ああ｣

俺は先に駆けて行く獪岳を目に焼き付けた

揺れる黒髪

袖から見える鍛え抜かれた腕

雷の呼吸の継承者であるからか、ガッチリとした足

もう少し話した方が良かったか､､､

最後の最後で、後悔したくない

｢獪岳！｣

獪｢はい！｣

｢好きだ！｣

俺は顔が熱いのが分かる

獪｢俺もです！！｣

ニイッと歯を見せて笑う

また走り出し、獪岳の姿が見えなくなった

ああ､､､これが

最後なのか

ーーーーーー
目的地の路地に着いた

先には、黒死牟が居た

気持ち悪いくらい針が振動している

黒｢ほう､､､痣者か｣

体が、暑い、血の流れを直に感じる

憎い、早く始末しないと

｢今宵、お前を殺す｣

自信はない、だが、死ぬ以外にそれしかない

家族を殺した恨み、しかと返してやる