【ヒロアカ】普通科の問題児Ⅱ【男主】 (ページ5)

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スーパーへページ5

次の日、学校では職場体験の話で盛り上がっていた。

「どうだった？」

席に着くなり、見計らったように前の席に心操が座る。

「…つまらなかったかな。大したこと、してないし。」
「え、ヒーローのところ行ったんでしょ？」
「なんで知ってるの。」

ｷｮﾄﾝとする彼に思わず声が低くなってしまう。
「先生に聞いた。」
「…」
「俺も行ったんだ。でもやっぱり足手まといになった。洗脳するだけじゃ、やっぱ駄目なんだな。」
「…そう、だね。」

彼の意思は固い。きっと良いヒーローになるだろう。

放課後、下駄箱から駐輪場に向かう途中で足を止めた。

「…自転車で来てないんだった…」

踵を返し、校舎へ戻る。
職員室に向かうと、相澤センセと会った。

「マイクなら今出たとこだぞ。」
「あれ？」

もう一度下駄箱に向かうと、自分のローファーに入っていたのは紙切れ。
電話番号が書かれていた。

「誰の？」

だからと言ってかけようとは思わない。
フリーダイヤルではない。公共番号でもない、特殊機構の番号でもない。
ならどこだ…

そう考えながら紙を仕舞う。
正門前に停まっている車にﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄﾏｲｸが乗っているのに気づき、駆け足で向かう。

「どこいってたの？」
『車取りに行ってたんだよ…教師も割とブラックでよぉ。』
「愚痴なら聞くよ。」
『聞いてくれよぉー!』

耳を塞ぎながら彼の言葉を聞く。
とてもうるさいのがよくわかった。

スーパーに着いて、食材を買いながら話をした。
好きな食べ物は何か。朝食はパン派か米派か。
和食と洋食はどちらが好みか。
嫌いな食べ物の食べ方とか。

『嫌いな食べ物、ないのか？！』
「うん…基本なんでも食べる。出されたものは全部食べてたな。」
『oｈ…COOLだ…』
「そう？あ、」

ふと立ち止まる。
あるコーナーが目についた。

「あのさ、お菓子って買ってもいいかな。」
『おっ、いいぜ!映画でも見ながら食うか！』
「映画か…映画も見てみたいな…」
『何が好きなんだ？』
「…さぁ。見たことないから。」
『ファ!?』
「あった、コレ食べてみたいんだ。」
『ふぉ‼?ポテチぃぃ！？』
「うん。公園で子供が食べてた。あと、これとか。」
『シェアハピ‼‼』

この時のプレゼントマイクはとことんうざかった。反応が。