【HQ】天才バレー馬鹿。２！ (ページ10)

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天才３９ ※過去編ページ10

俺が小６の頃。

俺には兄がいて、その兄につられて俺はバレーをやっていた。

小５くらいまで、兄は優しく教えてくれた。

けど、小６になってからいきなり、兄の態度が変わった。

あーやれ、こーやれいろいろと注文をつけられ、できなければヤジが飛ぶ。そんな感じだった。

親も、兄同様だった。

俺はいつもやらされていた。

俺は俺がやりたい時にやって、やりたくない時はとことんやらない！そういう風にやりたかった。

ある日、兄は俺にこう言った。

『お前は、この先壁にぶち当たる。それでもお前はめげずに、バレーを続けられるか？』

こう言われた時、俺は

なにを当たり前の事を言っているんだ。

そう思った。

だって、どんな壁が目の前にあろうとも、俺がバレーを好きなことには変わりない。

バレーが好きならばやめる理由なんてどこにもない。

『俺は、どんな事があろうともバレーをやめるつもりはないよ。』

そしたら、

『そうか…』

その次の日からもう、兄にやらされるバレーじゃなくなった。

それから、すごくバレーが楽しくなった。

その後も、やらされなくたって俺は頑張った。

努力した。

俺の夢は、バレー世界一。

その夢を叶えるためなら、どんな努力も惜しまない。

サーブもスパイクもブロックもレシーブもトスも全部上手くなって強いチーム入って、世界一になるんだ。

でも、バレーボールはチーム戦。個人戦じゃない。一人で戦ったら、負ける。

だから、俺はサーブをもっと磨くんだ。