花天月地で実る恋5 ページ45
橙 視点
しげに振られた。
多少、俺が近づいた時に赤く頬が染まった気がしたけど、結局何も言われなかったというからには、こっちに気がない事は確かだろう。
頬が染まったからには脈ありやと思ったんやけどな。男同士なんて所詮こんなもんか、なんて諦めることにしようとした。
が、長年温めてきたこの思いは簡単には消え切らなかった。
どうにかして、消さなければという気持ちが焦らせている。その割には、いつまでもしげを見ている俺。相当な一途やから、なんてしげに言いたい。
しばらく、呆然としながらこの花見を過ごしているとしげからメールがきた。
“このあと、ここに残ってもらえますか？”
なんで、敬語やねん、というツッコミ精神よりも距離遠くなってまったな、なんて自分に対する呆れの方が大きいから、大分俺はチキンなんやろう。
＊
じゃ、なんて言うお開きの挨拶もほどほどに片付けを終わらせると、しげに少しの期待を持って1,20分ほどこの場所で待っていた。
今まで気づかなかったけど、ここの桜の木は案外大きかった。
赤 「ごめん、おそなった。｣
しげの普通の対応が少しの安心と、諦めを俺の中に生んで行く。
橙 「そんなことより、用ってなんなん？｣
赤 「そっ、それはな……。｣
しげの少しの間が俺らの緊張感を高めていっている。
赤 「えっ、と、俺な、そっ、その――｣
“照史君の事が好きです。是非付き合ってください。”
……しげ、いや大毅のこの言葉を聞いてからの俺のキスまでの速度はコンマ何秒やった。
なんて言えるほど速くはないけど、相当なスピードだったと思う。
橙 「うっ、そっ、それってホンマ？ホンマのホンマ？｣
赤 「ホンマやなかったら言わんわ。｣
橙 「うん、じゃ、改めて。大毅、好きです。｣
赤 「俺も、照史君の事が好きです。よろしくお願いします。｣
……やけに大きく感じた桜は、風が吹いて少し散ってしまった。
そんな桜吹雪のところどころから見えた大毅は、湖面の反射に包まれて、美し過ぎるほどに美しかった。
End
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クマ様リクエストでした。
いかがでしたか？途中で諦めかけて、ぐちゃぐちゃになった箇所が所々ありますが、大丈夫でしょうか……？
もしよければ、またリクエストお願いします。
リクエストありがとうございました。
ラッキーjw CP
青×赤
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
「ツキノハグマ｣ - 深雪さん» コメントありがとうございます。私も、妄想してる時に男友達にキモッて言われてしまいます。（笑）お互い、周囲の人には気をつけてましょうね！ (2018年2月14日 6時) (
レス) id: 48b108c695 (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - 黄×赤 ､､､一番好きなCP！学パロ大好物です。発狂しまくり頬緩みまくりで見てます。親からニヤニヤすんなってよく言われるんです（泣）話が違くなってしまいました！更新頑張ってください！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 33a3185178 (このIDを非表示/違反報告)
「ツキノハグマ｣ - (名前)あんさん» リクエストありがとうございます。すれ違いが、上手く書けるか心配ですが、青×赤という美味しいものを上手く書けるよう、頑張っていきます！気長にお待ちください。 (2018年2月12日 18時) (レス) id: 48b108c695 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あん(プロフ) - 赤受け大好物なので最高です！！リクエストなんですが、青赤でケンカしてしまい、沢山すれ違って最後はハッピーエンドが見たいです！ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 8ed3e70048 (このIDを非表示/違反報告)
「ツキノハグマ｣ - わたがしさん» いえいえ、ありがとうございました。ロマンチックさを少し出してみようとした結果、ちょっと迷走してしまいました。（笑）また、リクエスト待ってます！ (2018年2月2日 8時) (レス) id: 48b108c695 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：「ツキノハグマ」 | 作成日時：2017年12月8日 18時
