いつもの、いつかの、いつのまにか＠jw短編集

ﾋﾄｺﾞﾄｺｸﾊｸ4 ページ16

赤 視点

緑 「すごいやん、しげ！いままでのしげならできてへんことやで。｣



と、さっきの膝枕を見てた神ちゃんからの応援を受けた。ただ、その隣には眠そうな流星が俺を睨んでるけど。

……やっぱりMissionは出されるけど。




Mission3 照史君に好きを伝える




おっと、これは俺史上最もはずいMissionだぁぁぁ。

なんて、ふざけてる場合やないけど。


とりあえず、メンバーが見とるところでは言える気がしないのでメールで、



今日の6時に屋上に来て下さい。



と、(まるで青春してる高校生の告白見たいな感じやけど。)送信した。返事がきたから、待ち損なんてことはないやろう。





6時に屋上に行くと、誘ったはずの俺より先に照史君が来てた。



橙 「遅いわ！｣



なんて言いながら、俺からすっと支線を外した。

そんなことされると、不安になってまう。そんなこと、しんといて。なんて、言いたいけど言えない言葉は、俺らの少しばかり開いた溝におこってっていってしまった。

それでも、応援してくれてる(はず)のメンバーの気持ちを考えると、言うしかないと心に決めた。



赤 「俺、照史君のことがすすす、好きです。｣



すこしの沈黙が俺をもっと、追い詰める。なんで、付き合ったんや、なんて。

お互いに、気まずいから俺が、



赤 「あっ、ごめんなぁ。そんな、俺のこと好きやないやろ。｣



なんていって、さっさと帰ろうとすると、



橙 「待って｣



なんて、手を掴んで言ってきた。

……ずるいよ、ずるい。そんなんじゃ、諦め切れんやん。



橙 「ホンマ？ホンマのホンマ？……うん、言おう。｣



橙 「俺も、好きです。俺、付き合いたいって言ったのは、大毅が好きって言う本心から出た、無意識の言葉なんよ。で、付き合ってくれるって言われて、ホンマ嬉しかった。｣



橙 「ただ、無理に言わせてるんやないかって思うとそんなイチャイチャできんくて。｣



橙 「これからは、もっと、イチャイチャしよな。｣



赤 「うん。」



……素敵な、告白の後にはしっかりとハグとキスまでして。


明日、みんなにお礼いわなかんな、と幸せで埋まった脳内の片隅で密かに考えた。



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