美夜の日記 1 《続》 ページ9
ポカンとして、私を見上げる雅ちゃん。
みんなも、呆気にとられたように私を見つめてる。
あぁ…
やってしまった……
でも、ポカンとしていたのは一瞬だけで。
雅ちゃんは、すぐにクスクスと笑いだした。
怒ってない……みたい?
「お、怒って……ないの?」
恐る恐る、聞いてみる。
笑い泣きまでしていた雅ちゃんは、笑いながら
「怒ってない怒ってない
でも面白いね美夜ちゃん」
安心すると同時に、今度は恥ずかしくて、頬に血が昇る。
きっと真っ赤になっているんだろう。
よっ、と弾みをつけて立ち上がる雅ちゃん。
そして、手で私の頬を挟んだ。
恥ずかしいのと驚いたのと、頬を挟まれているのとで、なんの抵抗もせずに、至近距離で雅ちゃんと目を合わせる。
雅ちゃんは、
「驚いた顔も、恥ずかしがってるとこも、美夜ちゃんすっごい可愛いね」
と、ニコッと笑った。
「か、可愛いなんてそんな……!」
「だってホントじゃなーい」
「えっ、そんなわけ…」
「じゃーねー、美人!」
「そ、そんなんじゃないよ……」
「照れちゃってぇ〜」
「て、照れてなんか……ないもん」
「や〜、もう可愛いー!」
あれ……?
いつの間にか、凄い褒められてる……?
私、嫌われてないのかな……?
名前噛んじゃったのに……?
すっごい失礼だったのに……?
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月夏 | 作成日時:2018年7月9日 17時