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※暴力表現あり

次の日から俺はもうアイツらからは見向きもされなくなっていた。

そんな日々が数日続いた。
それは全然いい。けれど逃げることは許してくれないらしい。

「はぁっ…」

最初の日の怪我が治ってるわけない。逃げ出そうとしても腕や足が動かなかった。しかも、団員のほとんどがまだこの場所にいた。

「まだ意識があんぞ」

誰かがそう言うとみんな笑う。
ここで分かったことがひとつある。それはあのオッサンが指示しない限りこいつらは俺に手を出してこないことだ。

しかし、俺がアクションを起こせば必ずオッサンは指示してくる。
1度最後の力を振り絞って逃げ出そうとしたら。

「おい、逃がさねぇぞ。おめぇら、縛り直せ。そして逃げ出すなんてこと考えれないくらいにしろ」

そう言われまたボコボコにされた。

正直しんどい。一日に1度水を飲まされるが雑すぎるため零れた水が傷に染みる。
今はもうみんなの助けを待つ他ないのだ。


嗚呼、

でも、死にそうだ…。


そんな中ある日突然オッサンが俺に話しかけてきた。

「お前仲間の本名ぐらい知ってんだろ」

その言葉に俺は回らない頭をフル活用して理解する。

「し、らんっ…」

そう言うとオッサンは興味がないのか「そうか」と言った。そして今度は。

「じゃあ、自分の本名ぐらいは分かるよな?」

そう言ってきた。

分からないわけが無い。けれど俺は答えた。

「しらんっ」

途端に頬を殴られ、髪を掴まれる。

「んなわけねぇだろ?言え」

それでも俺は口を割らなかった。

「しらんっ…からっ」

言えないのではない。言いたくないのだ。
俺の本名は。こんな奴に呼ばれていいものじゃない。

「ちっ」

オッサンは舌打ちし、銃を取り出した。
そして、その銃口を俺の眉間に押し付けた。

「じゃあ、お前は用無しだ」

あぁ、俺は死ぬのか。
数日も閉じ込められ、暴力を振るわれたこの場所で。光も何も無いこの場所で。どうせ死ぬならみんなのいる所で死にたかった。
どうせ死ぬなら流星の顔が見たかった。
そう思っていると自然と俺の口から言葉が溢れた。


「りゅ…せ…」

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年長さん(プロフ) - ブラックな少女さん» コメントありがとうございます。少し怖くしすぎましたかね?もうちょっと抑え気味でいけるよう努力致します! (2022年10月23日 2時) (レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックな少女 - 42の流星、怖い、サイコパス…。 面白かったです (2022年10月21日 19時) (レス) @page44 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - とっても面白くて何度も読んでしまいました!素敵なリクエストのお話ありがとうございました。 (2022年10月21日 7時) (レス) @page44 id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
年長さん(プロフ) - みかちゃんさん» 間が空いてしまってすみません💦これにて終わりですがあまり期待に添えませんでしたら申し訳ございません。 (2022年10月21日 1時) (レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - リクエストがとても面白くて続きがワクワクしてます!ゆっくりで作者さんのペースで楽しみにしてます! (2022年10月20日 22時) (レス) id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:年長さん | 作成日時:2022年8月30日 0時

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