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「あの隠しカメラはパソコンと直結しとるやつやなかった。後でカメラを回収してデータを取らな見れないやつやってん」
「え、ていうことは？」
そう聞くとのんちゃんは笑いながら言った。
「しげというコードネームはアイツらの中には広まらんよ。壊したからな」
俺は内心ほっとした。
「おし！こっちも応急処置終わったで。後は戻ったら淳太くんよろしくな」
「おー」
怪我の治療をするのは医療知識があり、一時期は神の手と言われた淳太。
「よろしく、神の手」
「血だらけで俺をイジるな」
いや、血だらけの人を叩くのもダメやと思う。
「あ、そうや。神ちゃん。国に連絡お願いな」
「おん。分かったわ」
濱ちゃんの言葉にそう返して俺はアイツの方へ向かった。
「…」
やはりこの顔は作り物じゃない。スパイなんかじゃない。こんなこと国が知らないはずないのに。なぜスパイだと言ってまでもこいつを殺させた？
何故こいつは俺らに殺された？
「神ちゃん」
そんなことを考えていると後ろから声をかけられた。
「流星」
名前を呼ぶと流星はこちらに歩いてくる。
「これは殺し屋の仕事やない。暗殺者の仕事やろ？」
「おん…」
「考えなくてええよ。そう言われてきたやん」
暗殺者の仕事は指令されれば必ず殺さなければいけない。本当に相手が悪いかどうかに関わらず、自分にとって不利益ならば殺せと言われる。
だから俺たち暗殺者は何も考えずに殺す。
「やけど、それが嫌で辞めたんに」
なんでコイツを殺さなければいけなかったのか。
「おん。やから今日で終わり」
「え？」
「明日からまた殺す意味を大事にしようや」
流星はそう言って俺の手を握って微笑んだ。
あー、もう。なんで流星は俺の欲しい言葉をくれる。
「そうやね。ありがとう」
「んふふ…」
「なにぃ？」
急にニヤける流星に俺が聞くと急に抱きしめられる。
「やっぱ、神ちゃんは可愛ええよ」
「えっ！急になんやねん」
俺は流星を押し返そうとした。けれど流星はビクともしない。
無駄に力強いなぁ！？
「やから、大丈夫。俺が神ちゃんを嫌いになることはないから」
「…なんやねん」
そんな事は知っとるよ。
そういう意味を込めて俺は流星にキスをした。
「俺も嫌いになれへん」
「てことは？」
ニヤニヤして聞いてくんなぁ。
「…好きやで」
「んふふ。俺も」
いつの間にかメンバーは居なくなっていた。死体の前でイチャつくのはどうかと思うが。まあ、今日は頑張ったしええやんかな？
END
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年長さん(プロフ) - ブラックな少女さん» コメントありがとうございます。少し怖くしすぎましたかね？もうちょっと抑え気味でいけるよう努力致します！ (2022年10月23日 2時) (
レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックな少女 - 42の流星、怖い、サイコパス…。 面白かったです (2022年10月21日 19時) (レス) @page44 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - とっても面白くて何度も読んでしまいました！素敵なリクエストのお話ありがとうございました。 (2022年10月21日 7時) (レス) @page44 id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
年長さん(プロフ) - みかちゃんさん» 間が空いてしまってすみません💦これにて終わりですがあまり期待に添えませんでしたら申し訳ございません。 (2022年10月21日 1時) (レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - リクエストがとても面白くて続きがワクワクしてます！ゆっくりで作者さんのペースで楽しみにしてます！ (2022年10月20日 22時) (レス) id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年長さん | 作成日時：2022年8月30日 0時
