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すると突然相手の手から銃が弾かれた。音もなかった。だけど相手の手が血に濡れていることによって撃たれたことは確実だった。そして。
「はっ？」
こいつを殺していいとWESTから許可が降りたことも理解した。
「大人しく死んでくれや」
俺は間合いを詰めながらハンドガンを取り出す。そして相手の片目目掛けて撃った。その間にもう片方の手でもうひとつのハンドガンを取り出し、2丁のハンドガンで相手の急所を外して撃ちまくる。
「かはっ！」
呻き声を上げながら倒れるこいつを見下ろした。相手は途切れ途切れに話し出した。
「なん、で…さっきまでっ…あんなにっ」
俺の様子が違うと言いたいのか、急に形勢逆転されたことを言いたいのか分からなかったがそんなことはどうでもいい。俺はこいつの額にハンドガンを突きつけた。
「この顔もちゃうやつなんやろ？死んだ後に拝ませてもらうわ」
相手の顔が絶望に染まる。ああ、やっぱり。
「じゃあな」
「待っ」
この仕事は気分が悪い。
俺は死んでしまった彼を無視してしげの元へ駆け寄る。すると外からパタパタと足音が聞こえた。少し警戒しながら逃げれる準備をするとそこに来たのはWESTのメンバーだった。
「あれや！」
するとのんちゃんがここに来るなりそう言ってどこかを指さした。俺はその言葉を聞き、指さされた方を見向きもせずに撃つ。
「これだけ？」
そう聞くと今度は淳太が「あれも」と指を指したのでまたもや壊す。
「これで全部やな」
「おん。てかまだ抜けてないで？神ちゃん」
濱ちゃんに名前を呼ばれ、途端に腰を下ろす。
「俺、しげの名前言ってもうた…」
そして、先程の失敗を思い返した。俺は血だらけになりながらもそれでも意識は保ったままのしげを見やる。
「ごめん」
俺はしげの名前を誰かに伝えてしまったのだ。
だってアイツの目的は多分、俺らの弱点を見つけてそれを報告すること。アイツはスパイなんかでは無い。癖も顔も隠す気なんて最初からなかったのだから。
「ホンマにごめん」
それなのにまんまとアイツの前で隠しカメラの前でしげのコードーネームを呼んでしまった。
俺はしげの手を握りながらそう謝るとしげが力なく笑った。
「大丈夫や。のん…教えたって…」
俺は照史と濱ちゃんがしげの怪我を応急処置をしている間のんちゃんから説明を受けた。
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年長さん(プロフ) - ブラックな少女さん» コメントありがとうございます。少し怖くしすぎましたかね？もうちょっと抑え気味でいけるよう努力致します！ (2022年10月23日 2時) (
レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックな少女 - 42の流星、怖い、サイコパス…。 面白かったです (2022年10月21日 19時) (レス) @page44 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - とっても面白くて何度も読んでしまいました！素敵なリクエストのお話ありがとうございました。 (2022年10月21日 7時) (レス) @page44 id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
年長さん(プロフ) - みかちゃんさん» 間が空いてしまってすみません💦これにて終わりですがあまり期待に添えませんでしたら申し訳ございません。 (2022年10月21日 1時) (レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - リクエストがとても面白くて続きがワクワクしてます！ゆっくりで作者さんのペースで楽しみにしてます！ (2022年10月20日 22時) (レス) id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年長さん | 作成日時：2022年8月30日 0時
