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やっと人混みを抜けたと思ったらその時に見た光景は悲惨なものだった。
「殺されるなら先に殺すまで。どうせこの顔ももう使わないしね」
思わず目を疑いたくなる。
「応援をよんでっ」
目の前には銃を持って笑っている男性と血だらけになったしげが居た。俺は咄嗟にしげの元へ走る。
「くんなっ！」
そんなしげの言葉とほぼ同じくらいの瞬間にまた発砲された。しかし、俺ではなくてしげに。
「しげっ！」
しげは防ぐ術もなく、相手の弾は肩を貫通した。既に右太ももが撃たれていたしげは更に血の量が増える。
「優しい仲間がきたよ？しげくん」
こいつだ。こいつで間違いない。しかし、なぜこいつはしげを撃った？もしかして…！
俺はこいつの仲間が来ているのかもしれないと後ろを向いた時発砲音がまた聞こえた。
「余所見はあかんよ…(笑)」
行きも絶え絶えなしげに守られたと気づくのはそう遅くなかった。
「えー…今の防げるんだぁ。やっぱリーダーって名は伊達じゃないねぇ？」
「くそっ」
聞きたいことは山ほどあるがこいつに聞くほど馬鹿じゃない。どうすればいいか頭で分かっていながらも手を出せないのは。
任務中に仲間以外の他の人を殺したらダメだとWESTで決めたから。
「ほら、君はなんの武器を持ってるの？もしかしてしげくんと同じ近距離戦？そしたら僕の方が有利だね」
インカムは切れたからのんちゃん達の指示は頼れない。ただここで俺の武器を見せてもいいものなのか。
「あーあーあー、遅いなあ！？こんなに待ってあげてんだからさ、早く弱みを見せろよ。本当にそいつ殺しちゃうよ？」
俺はその言葉に自分の銃を取り出そうとした。しかしその手を止めたのは紛れもなくしげだった。
「あかん。あいつの口車に乗せられるな」
「やけどっ」
「冷静になれ」
しげの言葉に心臓がドクンとなった。思い出したのだ。2人だけだった時代の事を。互いに補っていた時代を。
「俺は死なんから」
俺はそれから深呼吸をした。相手のことをよく観察してそいつの意図を汲み取る。
「こそこそはなしてんじゃねぇぞ！」
またもやしげに撃たれたがそれは無視する。しげが死なないと言ったから。
「は？」
相手の素っ頓狂な声で俺はハッとした。コイツ俺らに弱点を見せろと言ったか？分かった気がする。こいつの本当の目的を。ただ今探す訳にはいかない。だから今ここで俺がすべきことはたった一つ。
こいつを殺すことだ。
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年長さん(プロフ) - ブラックな少女さん» コメントありがとうございます。少し怖くしすぎましたかね？もうちょっと抑え気味でいけるよう努力致します！ (2022年10月23日 2時) (
レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックな少女 - 42の流星、怖い、サイコパス…。 面白かったです (2022年10月21日 19時) (レス) @page44 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - とっても面白くて何度も読んでしまいました！素敵なリクエストのお話ありがとうございました。 (2022年10月21日 7時) (レス) @page44 id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
年長さん(プロフ) - みかちゃんさん» 間が空いてしまってすみません💦これにて終わりですがあまり期待に添えませんでしたら申し訳ございません。 (2022年10月21日 1時) (レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - リクエストがとても面白くて続きがワクワクしてます！ゆっくりで作者さんのペースで楽しみにしてます！ (2022年10月20日 22時) (レス) id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年長さん | 作成日時：2022年8月30日 0時
