15得意武器 ページ16
赤side
今日は久しぶりにみんなが家に揃っているので全員が自分の得意武器の点検をしている。しかもリビングで。なんでやねん、と思うかもしれないけどこれが俺らの日常。するとふと俺は思った。
そういえばそれぞれの得意武器をしっかり見たことないな。
「なあ！お互いに得意武器見せ合おうや！」
そう思ったらすぐに行動へ移すのが俺。俺が呼びかけると三者三様な反応が返ってくる。
「え、なんやねん、急に」
「でも、おもろそうやな！」
「確かに他のみんなの武器はあまり見ーひんもんな」
「神ちゃんがええなら俺もええよ」
のんが乗ってくれれば後はチョロいもん。兄組は必ずと言うほど乗ってくれる。こうして、武器鑑賞会が始まった。
「じゃ、まず俺からな！」
そう言ってのんはパソコンを出した。
「うん、まあ、そうよな」
淳太の声にみんな頷く。そりゃパソコンを出してくる。のんの俺らの中での役割はハッカーと毒薬作り。そんなのんの得意武器はそりゃパソコンだ。
「なんで、そんな反応悪いん！？」
「いや、やってパソコンやん」
「まあ、そんな気はしてたけどな」
そんなことを言われるもんだからのんは少し不機嫌になってしまった。そののんに慌てて神ちゃんが話しかけた。
「で、でものんちゃん毒薬も作ってるやん？それはどうやってるん？」
「…このパソコンやけど」
「え？」
パソコンで？どうやって？と思っているとその反応が嬉しかったのがだんだん元気になっていく。
「調合するんやけどその結果とかをこれに入れとんねん！これ誰かに奪われた時はホンマにやばいから自動的に壊れるようになっとる」
最後の方に真顔でそう言われて苦笑いする。どんなけそのたった一つのパソコンに大事な情報が詰め込まれているか。パソコンと言って馬鹿にしたらダメやなと改めて思った。
「次！俺神ちゃんがええ！」
「えー…」
そう言いながらものんがそう言ったので次は神ちゃんが机の上にハンドガンを2個出した。
「どっちも俺の好きな種類やねん。ハンドガンの中でも1回の弾の補給で結構な量打てんねんで」
得意げに話す神ちゃんは俺から見ても可愛く思える。ふと流星を見ると微笑ましそうに見ていた。
「銃ってかっこええよな」
そう、ボソッと呟いた淳太に神ちゃんの口角が上がるのがわかる。
「やったら淳太も銃にしてもええと思うけどな？」
自分の武器に興味を持ってくれたのが相当嬉しかったのだろう。
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年長さん(プロフ) - ブラックな少女さん» コメントありがとうございます。少し怖くしすぎましたかね？もうちょっと抑え気味でいけるよう努力致します！ (2022年10月23日 2時) (
レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックな少女 - 42の流星、怖い、サイコパス…。 面白かったです (2022年10月21日 19時) (レス) @page44 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - とっても面白くて何度も読んでしまいました！素敵なリクエストのお話ありがとうございました。 (2022年10月21日 7時) (レス) @page44 id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
年長さん(プロフ) - みかちゃんさん» 間が空いてしまってすみません💦これにて終わりですがあまり期待に添えませんでしたら申し訳ございません。 (2022年10月21日 1時) (レス) id: fc92530c03 (このIDを非表示/違反報告)
みかちゃん(プロフ) - リクエストがとても面白くて続きがワクワクしてます！ゆっくりで作者さんのペースで楽しみにしてます！ (2022年10月20日 22時) (レス) id: 12323e65ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年長さん | 作成日時：2022年8月30日 0時
