四十二話 ページ5
…
数時間経ったあと
私は、目を覚ました。
時計は午後11時35分を指していた。
チクタクと鳴りながら動く針は、静かな保健室にうるさい程響いていた。
…というより、普通にうるさい…
とりあえず、起き上がろうかなと思った時
扉が開く音がした。
「失礼します」
誰かが、保健室に入ってきたらしい。
声的に、男性だった。
どこか聞いた事のある、優しい声だ。
…これが知らない人だったら、どうしようか…
これが事情を知ってる人だったらいい。
…でも、もし…
…事情を知らない、同じクラスの人だったら…
…逃げないと…
そう思いながら、周りを見渡した。
…見事なまでに、何も無かった。
「あれ？…先生…職員室かな？」
どうしようか…
そう思った後、気づいた。
…同じクラスの人じゃなかったら、いいんじゃないか…？
とりあえず、覗いてみた。
カーテンの向こうに居たのは…
…蒼井さんだった。
…良かった…
そう思いながら、あのことをふと思い出し
蒼井さんの肩を叩いた。
「ん？誰…ああ、差宇部さん？どうしてここに？」
私は、ポケットから紙を取り出そうとし…
…何も無いことに気がついた。
どうやら、どこかに置いてきてしまったみたいだ。
…いや、違う。
これ、つかさが持っていったな…
…今度会った時、叱ってやろう。
「蒼井さんに渡し物…があったけど、失くした」
そう誤魔化したあと、私は保健室の扉まで歩いていった。
事情を知っているからだろう。特に怪しまれなかった。
…怪訝そうな顔をしてたけど。
機嫌でも、悪いのだろうか。
…暇だし、普の所…女子トイレにでも行こうかな。
何も言われなさそうだし。
そう思いながら、保健室を出た。
「あ、そうだ。差宇部さん、明日からは授業に出てね。見たところ元気そうだし…」
「…わかってる。明日からは授業に出るよ…多分」
「ちゃんと出てね？」
「…はい」
…蒼井さん…
見かけによらず、怒ると怖そうだ。
…気をつけよう。
…あ
サボり、バレた…
…まあ、いいか。
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エユ（このみ☆）(プロフ) - テーブルさん» ありがとうございます！本っ当にちまちまですが、なんとか書いていけてるので、安心してください…！頑張りますっ！ (2020年4月12日 13時) (
レス) id: f90d9ba581 (このIDを非表示/違反報告)
テーブル(プロフ) - 見てて楽しい作品ですね。(上から目線で書いちゃってごめんなさい)裏ちゃん可愛ー！作者さんのペースで更新頑張ってくださいー！！楽しみにしてます！更新お疲れ様です(今更感) (馴れ馴れしかったらごめんなさい) (2020年4月11日 17時) (レス) id: d79f967eed (このIDを非表示/違反報告)
エユ（このみ☆）(プロフ) - 若葉さん» うわーんありがとうございますぅぅぅ！頑張って書いてるので、楽しみに待っていてください… (2020年3月13日 12時) (レス) id: f90d9ba581 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - うわーんツヅキガキニナッテネムレナイーーーー(棒) (2020年3月11日 10時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
エユ（このみ☆）(プロフ) - 由羽さん» ありがとうございます！実は、ほぼ毎日ログインして、ちまちまちまちま書いてたりします…(笑)本当に少しですが…。好きになってくれて嬉しいです！更新、楽しみに待っていてください(^^)頑張りますっ！ (2020年1月21日 22時) (レス) id: f90d9ba581 (このIDを非表示/違反報告)
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