・ ページ42
,
「サウべ」
普に呼ばれ、後ろを振り向くと、真剣な表情の…帽子を取った普が居た
「どうしたの。急にあらたまって」
「サウべって…今日だけ、記憶が戻ってるんだよね?」
ああ、たしかそうだっけ。
忘れたけど…たしか…
ここは別世界で、全て終わったら…役目を果たしたら、消えてしまう。
そして…私たちは、またあの日常に戻るんだっけ…
「うん」
「それで…終わったら、全て忘れるんだよね?」
「…まあ、そうだね」
それを聞き、普は安心したような表情を浮かべながら、ゆっくりと近づいてきた。
1歩、また1歩と近づく度に、心臓の鼓動が早くなる
やがて…私と普の距離は、10cmに満たないほどになった
「…キョリ、取らないの?」
「…まあ、冷やかしだと思うし…」
私がそう言うと、普は急に距離を縮めてきた。
唇に柔らかい物があたる。
普の唇とわかるのに、1秒もかからなかった。
さすがに私も女なので、少し顔が赤くなった。
私は、そっぽを向いて、捨て台詞を吐いて去っていった。
「…バーカ」
そう吐いて、教室から出て行った。
88人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エユ(このみ☆)(プロフ) - 加奈さん» ありがとうございます!最初のあたりはかなり大雑把な文になっていますが、ちょっとずつ進化してるので御安心を…最高だなんて…嬉しいです! (2019年8月14日 14時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - こういうダウナー系の主人公待ってました…最高。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
エユ(このみ☆)(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます! (2019年4月30日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
黄泉 - とっても面白いですね! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 4a1429c7dd (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - 空(くう)さん» ありがとうございます!わかりやすくては良かったです…!(*^▽^*)更新、これからも頑張ります!(*・ω・)ノ (2018年9月30日 19時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木の実☆(このみ☆) x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年9月17日 21時