【地縛少年花子くん】八尋寧々の友達は〈驚き〉を知らない

●HAPPY NEW YEAR● ページ41

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「あけましておめでとうございまーす」


私たちは、何でか教室に集められた。
どうやら、新年会を行うそう。昨日、普が土籠を脅し…説得して教室の許可を取ったらしい。

…本当は脅したんじゃないか、寧々ちゃん


「裏ちゃん、まだ大晦日だよ！？」

「裏ちゃんはいつでも無気力だね〜」

「そこも裏先輩の魅力ですけどね！」

「少年、サケばないサケばない」

「あおちゃん！付き合って！」

「無理」


…1人怪異が見えないはずなんだけど…
あと、何で蒼井さんも居るんだ…？


「あ、あおちゃんはすぐに帰らせるから安心してね」

「一般人は5時までに帰らないと怒られるから、早めに帰れ」

「そっかー…」


寧々ちゃん、赤根さん、源くんはしょんぼりしていた。

いや、怒られても知らないよ。


「とりあえず、蒼井さんはバットをしまおうか」

「あれ？何でバレたの？」

「隠し持ってるものを当てるのは得意分野だから」


蒼井さんは、即座にバットを手放した。心臓に悪いからやめてほしい


「それじゃあ、改めまして！」

「「「「「「かんぱーい！」」」」」」


寧々ちゃんが合図をした瞬間、ジュースを持ちかんぱいした。
…かんぱいしたは、表現が違うような…
…まあいいか


「ところで、葵は花子くんが見えてるの？」


あ、それは気になってた。
見えてるのかな…


「うん。何でか知らないけど…」

「…何か赤根さんにやった？」

「やってないやってない！」


私は、普を睨みながら聞いた。
答えはNo。違うみたいだ。
本当、何で見えてるんだろ…

その後、色々食べて…門限が来て、皆帰った。
…楽しかった…


─────────────────────


「あおちゃん、これ美味しいよ！ポトフなんだけど…どう？」

「あ、本当だ…美味しい！」

「サウべ、これ食べたら？」

「あー…骨付きの鶏肉…？」

「違うよ！？チキン！」

「英語で鶏肉じゃん…あ、美味しい」

「先輩！これとかどうですか？」

「え？これって…黒豆？…美味しい！」

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