三十一話 ページ36
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「何回も僕を呼ぶなお前らァァァァァ!」
僕は,差宇部を呼ぶ声の方向に向かって叫んだ。だってさ,今日だけで2回も呼ばれたんだよ!?昼寝を邪魔されたんだよ!?おかしくない!?あ,そっか,差宇部とヤシロさん以外おかしいんだったね!
僕は,時が止まったように固まったあいつらを置いといて,つかさに向き合った。相変わらずニコニコしていて…気持ち悪い。
先に静寂を打ち破ったのは,つかさだった。
「…ねェ。キミ,誰?」
…それは,僕のセリフだよ,つかさ。
いきなり現れたと思ったら,差宇部に危険が迫って来て…ホント,何者って感じだよね。
まあ,キミが誰だろうと,別にどうでもいいケド
僕は,つかさを睨みながら、問いに答えた
「僕は僕。名前は…
僕は,軽く自己紹介をした。ほら,呼び名あったほうが楽だよね?つかさ?
…あ,つかさ以外の4人に,呼び名,教えてなかったや。まあいっか!後で教えれば良いし!
「ふーん…ねぇ仁香,差宇部返して」
…返して,ねえ…?
…どの口が言ってるんだか。手放したのは,キミからなのに。自分勝手だなあ。
「は?キミが危険だから慌てて飛び出してきたのに,その言いよう…わからないよ,ホントに」
「えー?でもさー…キミ,本当に差宇部が大切なの?」
…はあ…?
どれだけ,差宇部が大切なのかなんてさあ…!
………お前に…お前に…!
「…お前なんかに,僕の思いがわかるわけない!」
僕が,どれだけ差宇部が大切なのか
僕が,どれだけ差宇部が大好きなのか
僕が,どれだけ…どれだけ…
…差宇部が,心配なのか
僕は,差宇部の○○から僕がうまれたんだから,その分守るのが,礼儀ってもの。
それに…差宇部は,僕の存在に,最初から気づいてただろうけど。でも,それでも,僕を消そうとしなかった。
…なのに,これだけ,僕は差宇部が好きなのに
「…なんでもわかったように言うなよ…ふざけんなよ…!」
お前なんか…!
「消えちまえ!」
僕は,有り余る霊力を全部使って,この場に居るつかさと僕以外の奴ら全員を校庭に飛ばした。
つかさは,とりあえず学園の放送室に飛ばした。多分,そこにつかさのお仲間さんが居るはず。
「…こんなに早く,ボロを出す日が来る,なんてなあ…」
…ごめんね,差宇部。
明日から,身を隠さなきゃいけないみたい。
…それにしても…
「すっごく眠い…まあ,当たり前か…」
昼寝,邪魔されたんだからね…
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エユ(このみ☆)(プロフ) - 加奈さん» ありがとうございます!最初のあたりはかなり大雑把な文になっていますが、ちょっとずつ進化してるので御安心を…最高だなんて…嬉しいです! (2019年8月14日 14時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - こういうダウナー系の主人公待ってました…最高。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
エユ(このみ☆)(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます! (2019年4月30日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
黄泉 - とっても面白いですね! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 4a1429c7dd (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - 空(くう)さん» ありがとうございます!わかりやすくては良かったです…!(*^▽^*)更新、これからも頑張ります!(*・ω・)ノ (2018年9月30日 19時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木の実☆(このみ☆) x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年9月17日 21時