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二十三話 ページ28

「ああーっ、何やってるんですか!」


「せ、先生!?」


…あ、土籠


確か、ウザイ教師、だっけ


完全に、思い出せたら、わかるか…


「あああ…貴重な本をこんなにして…」


あ、それはごめん


普を払い、二人を見ると、二人とも驚いていた


何で、驚くのか


私には、わからない


それは、昔から、変わらない


「何でここに…
…先生後ろ!!」


源くんが、叫んだ


あー…あれ、私のだ


…私のもか…めんどくさ


まあいいか。土籠に、任せれば


そう思っていると…土籠の足みたいな感じの手が、怪異を潰した


…それ、どこから、出してるんだろう…


「黙っていればぎゃあぎゃあと…やかましいんだよ」


突如、私の体が浮いた


寧々ちゃんも、源くんも、浮いている


普は…一人だけ無事だった


ここで、私の力を使おうと思ったけど


教師に、バレるわけにもいかないので、やめた


先生嫌い


「本が赤く染まっている。さては未来の記述を読んだな?身の程知らずめ


…さあて、どうしてくれようか」


土籠は、そこらに飛んでいる蝶を食べた


…私、読んでないんだけど…


…普か。後で説教だ


…この体制、意外ときつい


降ろしてもらおう


私が発言したのと、普が土籠をつつくのは、ほぼ同時だった


「…めんどくさいし、降ろして、土籠」


…あ、これ、間違えたか


何でか、それは周りを見たらわかる


…そう、普と私以外、驚いていた


普は、通常通りだ


…とりあえず


寧々ちゃん、その泣きそうな目は、やめて


私が悪かったから


「あ、あァ…わかった」


土籠は、私たちを降ろしてくれた


ありがとう土籠


少しだけ土籠の株が上がった


「…あ、そういえば…土籠、課題忘れてごめん。出す気ないけど…」


いきなりそう言った私に、土籠は目を見開いた


その瞳から、何かを思い出しているのがわかる


「…で、土籠は、七不思議伍番?」


私が聞くと、普が、私の問に答えた


寧々ちゃん達は…あ、ちゃんと聞いてた


「そ、七不思議伍番、土籠


仲良くしたげてネ」


そう言った、普の顔は


昔の、普の笑顔だった

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設定タグ:地縛少年花子くん , 木の実☆(このみ☆)   
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エユ(このみ☆)(プロフ) - 加奈さん» ありがとうございます!最初のあたりはかなり大雑把な文になっていますが、ちょっとずつ進化してるので御安心を…最高だなんて…嬉しいです! (2019年8月14日 14時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - こういうダウナー系の主人公待ってました…最高。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
エユ(このみ☆)(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます! (2019年4月30日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
黄泉 - とっても面白いですね! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 4a1429c7dd (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - 空(くう)さん» ありがとうございます!わかりやすくては良かったです…!(*^▽^*)更新、これからも頑張ります!(*・ω・)ノ (2018年9月30日 19時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木の実☆(このみ☆) x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月17日 21時

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