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十八話 ページ22

「俺の個人情報聞き出して何に使うのさ?やらしー」


「やややらしくないもん!相性占いだもん!」


いや、その前にさ、何で私を挟み込んでるの…


「何で挟むの」


「だってヤシロがしつこいから」


「だって花子くんが教えてくれないから」


「ごめん、どうでもいい」


前に居る源くんは、おろおろしながらこちらを見てた


何だか、申し訳なくなってくる


その後、寧々ちゃんが、源先輩という恐ろしい輩を語り始めた


私は、その話を、ガン無視した


単純に、興味が無いからだ


そう思っていると、本人が来た


話は、ほとんど聞いていなかった


私から見たら、怒っている教師だ


話など聞きたくない


「…それで


…君達、か…」


私達を睨みつける、祓い屋


そういえば、祓い屋は、私の役職…肩書きを知らないはずだ


源くんも、普通の人間だと、思っているからだ


わかるルートがない


私のことを、怪異だとは認識してるけど


「…え…?兄ちゃん、差宇部先輩は…」


源くんは、やっぱり、私は人間だと思い込んでいるようだった


まあ、そりゃそうか


今まで、怪異っぽいことは、してないし


人間にも、見えているから


そりゃ、疑わないのも、当然だろう


何より、寧々ちゃんと、仲もいいからね


「光、おいで。話がある」


「あ、うん…」


そして、祓い屋と源くんは、屋上から退いてくれた


「そういえば、同じ名字!」


「「遅いよ」」


私は、とっくに気づいてた


寧々ちゃん、大丈夫か…?


「…祓われることは、無いけれど…痛みはあるんだよなあ…」


「あれ?サウベ、死んでるんじゃないの?」


うん、サラッと失礼なこと言われた気がする


花子さんは、私の隣でふわふわ浮きながら、聞いてきた


「私は、自身の成長を止めただけで、死んではいないよ」


「…そっか」


花子さんは、俯きながら返事をした


…死んでなくて、何か悪いのだろうか


「…確か、今の年齢のときに、願った。誰かにいつ会っても良いように、時を止めてくれって。


…まあ、そのときも…ある人が誰だか、知らなかったけど」


誰だろ、と、付け加えたあと


少しだけ、思い出した


黒髪、傷だらけ、包帯…


ー土籠


…今度、問いただしてみよう

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設定タグ:地縛少年花子くん , 木の実☆(このみ☆)   
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エユ(このみ☆)(プロフ) - 加奈さん» ありがとうございます!最初のあたりはかなり大雑把な文になっていますが、ちょっとずつ進化してるので御安心を…最高だなんて…嬉しいです! (2019年8月14日 14時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - こういうダウナー系の主人公待ってました…最高。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
エユ(このみ☆)(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます! (2019年4月30日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
黄泉 - とっても面白いですね! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 4a1429c7dd (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - 空(くう)さん» ありがとうございます!わかりやすくては良かったです…!(*^▽^*)更新、これからも頑張ります!(*・ω・)ノ (2018年9月30日 19時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木の実☆(このみ☆) x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月17日 21時

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