【地縛少年花子くん】八尋寧々の友達は〈驚き〉を知らない

七話 ページ11

…依代？


依代という言葉を知っているのは…怪異と縁を結んだ者と…怪異の者


そして…“掴まれてたら、大変だった“という…自分に依代があるような、言い方…


まさか…君は、怪異なのか？


差宇部 裏さん


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…今


誰かに…私が怪異だということが…バレた…気がする


アクシデントか…一番、めんどくさいパターンだな…


近くには、寧々ちゃんと、花子さんと、赤根さんと…蒼井さん


…そういえば、蒼井さんから、怪異の気配がする


…もしかしたら…


…めんどくさい…けど


弱味、握られたし…


明日の昼休みにでも、聞いてみよう


私のことを、バラすかどうか


本当、めんどくさいから、やりたくないけど…


まあ、バレたし…仕方ないか


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「というわけで、吐け」


「いや、ちょっと待って！？」


はあ…さっさと吐いて、さっさと倒したい…


蒼井さんは、私がバットを振り回すのを、止めようとしている


ちなみに、バットは、こいつ…蒼井さんから、奪った


「とりあえずさ…お前怪異だろ。さしずめ…時間停止の時計守ってところか…」


天界で見てきた情報を駆使し、頭をフル回転させた結果


こいつは、時計守の確率が高いことがわかった


そして、未来と過去の時計守は、未来は幼く、過去は年寄りと聞いている


それなら、時間停止…現在を操る時計守と、考えるしかない


「…はあ…まさか、差宇部さんに、バレるとはね…」


「いや、こっちもめんどくさいから、バラすかバラさないか吐け」


早く、帰りたい…と、思ったけど…


毎日、花子さんが来るから…正直、帰りたくない


あいつ、全然帰らないし


めんどくさい


「…バラさないよ。大方、騙されて怪異にされたと思うし…」


いや、自分の意思でなったけど


たしか…自分の時を…止めてくれ、だっけ…


それの対価で、この役職に就いたんだけど…


「正直、めんどくさい」


「まあ、そう思う人がほとんどだと思うよ。祓い屋に狙われるし」


まあ、そんなの、倒せばいいだけだけど…


倒すと、復讐されたりしそうで…また倒すことになって…


無限ループになるから、祓い屋はめんどくさいかな


「とりあえず、バラさないでよ。おま…蒼井さんが怪異だということ、バラさないから」


「お前って…わかったよ。お互い、苦労してるね」


「まあね」


よし、交渉成立


まだ話しが通じる人で、良かった…

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