11回堕ちる ページ14
過去を振り返ってまた、現実へ戻る。
少し早くなった心臓の音をゆっくりに戻し、前を向く。
5時間目も終わり、生徒が下校し始めた。
木の上から教室を見ると、赤髪がこちらを悲しそうな顔で見ていた。
「距離がおきたかったわけじゃないんだけどね」
とつぶやくと木をスルリと降りていった。
下駄箱の所には岡島くんがいた。
あぁ。
そうだ、岡島くんから墜とそう。
「岡島くん！今から帰るの？？」
と言いながらニコリと微笑んだ。
すると、顔を赤くして
「お、おう！まっ...またな！！！」
と言い、去っていった。
墜とした。
元々惚れていてくれたからありがたかった。
でも、Ｅ組の人はなんだか墜とす気がしなくなる。
そんな雰囲気かどこかにある。
疑問を抱えながら赤髪の彼がいる教室へ向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガララッ
「....カルマ。」
夕日に照らされた彼は色っぽくてなんだか憂いを帯びていた。
「A...」
私の名前を呼ぶとこちらに向かってくる。
「な、何？？」
「さっきはごめん....」
いきなり謝られてビビる。
私の目を捉えたまま切ない顔をした彼。
「私も...ごめんなさい。距離おきたいなんて思ってないから」
本心を伝え、教室を見渡す。
二人きりの教室はなんだか寂しそうだった。
もう30分程で陽も沈む。
「帰ろっか。」
「うん。」
お互いの手を取り合って坂を下っていく。
私の家は電車に乗って帰宅しなければならない。
それは、カルマも同じようで、お馴染みのsuikyaで切符の代わりを務めてもらう。
電車の中は人が沢山いて特に高校生が多かった。
偶然、カルマの家も私の家と同じ方面だったので改札を一緒に降りて帰り道を歩く。
特に話すこともないからただただ黙って歩くだけ。
そんな沈黙を破ったのはカルマだった。
「ねぇ、明日も一緒に帰ろうよ」
意外なお誘い。
「うん！いいよ。」
私の家につき、彼の手を離す。
暖かい温もりは消え去った。
「またね。」
というと家の扉を閉められた。
「...また明日。」
そう、独りで呟き玄関に座り込む。
自分の気持ちに気づいていた。
私やっぱり。
カルマが好きだ。
ーーーーーーーーーー
いやー。
お久しぶりです！
さあ！皆もねよう(((
続く (更新停止中)
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波音 - 更新してください！たのしみにしてます！ (2018年1月1日 19時) (
レス) id: c78046318e (このIDを非表示/違反報告)
neon - ペリカンさんやばい！！この小説作ってくれてまじせんきゅー！！ (2017年12月1日 19時) (レス) id: 21ccbcbae4 (このIDを非表示/違反報告)
メランコリー - 凄く面白いですｗｗｗオチはカルマ！いいですね！賛成デス！ (2017年8月8日 16時) (レス) id: c841195c6a (このIDを非表示/違反報告)
ペリカン - オチはカルマくんにしようと思っていますが後々アンケートしますね！私はカルマくんにしたいと思っています (2017年8月7日 8時) (レス) id: 5b05c9b911 (このIDを非表示/違反報告)
トッキー - ペリカンさん! オチはカルマですか? 気になります!(>_<) (2017年8月7日 8時) (レス) id: 739ef8fc61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペリカン | 作成日時：2017年8月3日 12時
