【HQ】スガさんの妹は小学6年で僕っ娘でした3

50、良い夢 貴方side ページ11

「何を演じてるの？君の本当の顔が見えない」



え？



孤「最初はちょっとした違和感だったけどしばらく観察してたらわかったよ」



何で？



孤「本当の君はもっと違うはず。何でそんなふうにしてるの？」


今までバレたことなんてなかった








バレたってことは……離れていく



孤「……って、なんで泣いてるの…？俺、なんか変なこと言った？」


違う、違うって言いたいのに嗚咽が邪魔をして上手く喋れない




困った顔で研磨さんが立っている


ダメだ、困らせちゃ

でも、なにもできない




研磨さんが近づいてくる

そして、優しく抱きしめられる


予想外の出来事に、涙も少し治まった



孤「俺のせいで泣かせちゃったならゴメン。でも、なんで泣いてるか、理由を教えて。
もし俺が力になれることなら何でもするから」




しばらく研磨さんの腕の中で泣いたら涙も止まった



そして、僕は少しずつ話した


一部隠そうと思っていたところも話し始めると止まらなくなって、全部話した


辛かった事、悲しかった事も全部






孤「そうだったんだ。なんか、ごめんね。このこと、誰にも言わないから。


あと、君はもっと自分を出していいと思う。周りの人は君が思ってるほどこわくないよ」


さっきと違う、暖かい優しい顔でフワッと微笑みながら研磨さんは言った



貴『ありがとうございます、話、聞いてもらって。結構落ち着いたし、楽になりました。


きっと、ずっと誰かに聞いてほしかったんです。本当、ありがとうございます』


孤「俺が力になれたならよかったよ。泣いて疲れたでしょ？部屋、行こう」



それから部屋に戻ったら、昨日の睡眠不足もあってぐっすり眠れた




久しぶりにいい夢が見られそうだ

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