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楽屋に入りすぐ、スタッフさんが呼びに来たので殴られたりすることはなかった。
まぁ、足をかけられたり嫌がらせはあったものの大きな出来事も無く無事に収録は終わった。
流星達にメンバーを引き止めてもらっている間、私は真っ先に楽屋へ戻り荷物を取りに行く。
ここ数日の彼らはピリピリしているから、2人に火花が飛ばないと良いのだけれど。
荷物も取ったので次の仕事へ向かうためにマネージャーの元へ向かう。
廊下の途中で1人で歩く安田とすれ違う。
安 ｢A｣
名前を呼ばれたので安田の方へ振り向くと、チュッとしたリップ音と頬への柔らかな感触。
安 ｢…ごめ、我慢できなかった。｣
安 ｢俺、お前のこと好きかもしれん。｣
安 ｢それだけ。ごめんな。｣
そう言い彼はまた歩き出す。
私は彼を曲がり角を曲がり見えなくなるまでずっと見つめていた。
私は呆然と立ち尽くす。
その感触を思い出すだけで真っ赤に染まる顔。
学生のときはいじめで全くと言っていい程恋愛できていなかった私にとって初めてのキス。
『安田の…バカっ…』
なんて少女漫画みたいなセリフを言って、また頬を染める私。
まだバクバクと動いている胸を落ち着かせるよう深呼吸して、私はまた歩き出した。
・
思ったより簡単やった。
曲がり角を曲がった後の俺はそう思いながら車までの道を進む。
俺が敷いたレールからもうあんたらは降りれない。
Aなんかはそのレールを自分で敷いていると思っとるんやから。
手伝っている様に見えて、俺が敷き変えているだけ。
Aが敷いたレールから外れていることなんて誰も気づきやしない。
まだ分岐点はいくらでもある。
まあ気づかせるわけないんやけどね。
気づいたときにはもう間に合わない。
せいぜい過去の自分を恨めばええな。
俺は最終的に切り捨てられる予定だって知っとるし。
なーんでも知っとるんやで？
俺の目指すエンディングまで。
何をすれば良いのか手に取るように分かる。
真っ黒な携帯の画面に映る俺の口は綺麗な弧の形を描いていた。
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丸山らけあ(プロフ) - コメント失礼します。凄く面白いです！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください＼(*^o^*)／ (2018年11月19日 14時) (
レス) id: 46cab31b2d (このIDを非表示/違反報告)
みいたん(プロフ) - ひよりんさん» お気に入り登録ありがとうございます！前もコメントしてくださりましたよね(o^−^o) 私もひよりんさんの作品いつも読ませてもらってます。どちらにしろ完成度に満足していなかったのも事実ですので、ある意味ちょうど良かった、とも考えたりしてますのでご安心を(笑) (2018年8月19日 15時) (レス) id: 81c747ca57 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 横から失礼します。キャラヘイトなる言葉があるのですね、知らなかったです(笑)でも、みんなそういうの踏まえた上で読んでると思うし、運営さんから何も言われない限りアリじゃないの！？って思いました。ちなみに私はお気に入り登録させていただいてます(*￣∇￣*) (2018年8月19日 14時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
みいたん(プロフ) - 匿名希望さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ないです。キャラヘイトについてのご指摘、ご忠告ありがとうございます。不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。キャラヘイトの件も踏まえて、この作品をモチーフに新しく作品を作ろうと思いますので宜しければそちらもお願いします (2018年8月19日 13時) (レス) id: 81c747ca57 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 気をつけてください。 (2018年7月7日 19時) (レス) id: 8ab6920e11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みいたん | 作成日時：2018年5月3日 7時
