襲撃41日目 ページ43
及川side
夜桜「っ及川さん、少しお時間いいですか…」
BBQが始まってすぐに声をかけられた。
『うん、いいよ〜☆』
少し緊張してるのはわかったけどどんな話なのかはわからなかった。
「ここじゃちょっと…」と言われたから告白でもされるのかと思った。けどそんな甘い話じゃなかった。
どっちにしろ話したいことはあったから好都合だと思ってみんなのいるところから少し離れた体育館裏に移動すると
夜桜「及川さん、小学校の時年下の女の子に会いませんでしたか。バレーボールをやっていた…。」
小学校の頃の話なんかそんなに覚えていることはない。けどひとつ引っかかることがある。
Aちゃんが部活に入った後なんとなく既視感があった。“いつも通り”っていう感じの…
『んー覚えてない、かも…』
夜桜「そ、うですか…」
そういって泣きそうなAちゃんの顔に見覚えがあった。
岩ちゃんとバレーボールクラブに行った帰りに会った…
『河川敷で泣いていた…?』
そうボソッと呟くと一気に顔を上げるAちゃん
夜桜「っそうです!河川敷で、泣いていたんです…!」
泣きそうな顔で俺を見つめるAちゃんは確かに小学生のころ出会ったあの子の顔だった。
そういえばその子の名前を聞いていなかった。
『そっか…あの子が、Aちゃんだったんだ……』
夜桜「あ、あの…私、ずっと及川先輩のこと追いかけてて…。
ファンとして、ではなく及川さんに救われたから中学も高校も及川さんと同じところに来たんです…!」
『俺は、何もしてないと思うよ。』
もし中学で本当に北川第一にいたなら格好悪い時期も見られてるってことだ。
夜桜「及川さんが何もしていないと思っていても、私にはとても大きなことだったんです。」
.
”できるまでやればいい”
.
あの頃からのモットー。
俺がずっと考えていたこと。
天才に囲まれて居場所が分からなくなった時もあったけど自分なりに頑張った。色んな人に支えてもらった。
どんなことでも“できるまで”やった。やってきた。
『…ありがとう。俺も今、Aちゃんに救われた。
俺を追って、声をかけてくれて、支えてくれて…ありがとう。』
.
そして救われた二人は涙を流して笑いあう。
10年前の小学生のあの時のように________
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そう(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» もちろんさ!!君の作品は全部読ませてもらう予定だよ (2020年6月26日 18時) (レス) id: 991f4c1127 (このIDを非表示/違反報告)
美麗(´-ω-`)(プロフ) - そうさん» なけなしの挿絵だよwwもし良ければまた新作作ったら読んでくださいなw最後まで読んでくれてありがとう!! (2020年6月26日 17時) (レス) id: 3b71026251 (このIDを非表示/違反報告)
そう(プロフ) - なんだよ、最後の絵までいいとか反則じゃん!!はぁ終わっちゃったのか......長かったなぁ (2020年6月26日 17時) (レス) id: 991f4c1127 (このIDを非表示/違反報告)
美麗(´-ω-`)(プロフ) - 藍琉さん» 面白いなんてありがとうございます!!応援ありがとうございます!励みに頑張ります( ´ー`) (2020年6月7日 14時) (レス) id: 3b71026251 (このIDを非表示/違反報告)
美麗(´-ω-`)(プロフ) - ひーとさん» ありがとうございます!もうしばらくお待ちくださいヽ( ̄▽ ̄)ノ (2020年6月7日 14時) (レス) id: 3b71026251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美麗 | 作成日時:2016年8月30日 10時