【ハイキュー】貴方の“お城”襲撃しますね?【悪女主】

襲撃32日目 ページ34

夜桜side

お風呂はマネージャーの皆で入った
如月先輩は何もしなかったから大丈夫。
だけど変なんだ、早めにカッターキャーとかしてほしい

そんなことを考えながら自販機に向かうと人影がある。

…あれ、赤葦先輩か。


赤葦「あ、夜桜さん。やっぱり来た。」

『やっぱりって？』

赤葦「なんとなく来ると思ってたんだ」

『なんですかそれ』


エスパーかなにかなのか、この人は…
そういえば自然と猫被るの忘れたけどいっか。←


赤葦「お昼の時とは雰囲気違うね、気のせいかと
思ってたけど。」

『知ってる人からは"怖い"ってよく言われますけどね』


そっか、といって笑う赤葦先輩もお風呂上がりなのか
少し首もとに水が滴る
水も滴るいい男ってやつか……

…ってまて、この人選手だろ。風邪引いたら困る！

『あの、赤葦先輩。そこの椅子に座ってください。』

赤葦「え、なんで…」

『いいから座ってください！風邪引きますよ！』


といえばあー…、と目を反らす赤葦先輩
なにかやましいことでもあるのだろうか。
そんなことはいい。


『タオル、私のでいいですか。そんなに使ってないので。』


少し早口でいえば、うん。と返ってくる返事
この人ちゃんとしてそうなのに、抜けてるよな…

そう思いながら赤葦先輩の髪をわしゃわしゃする。
めちゃくちゃ癖っ毛可愛いな、これ。
触ったらもふもふしそう…


赤葦「久しぶりに人に頭触られたなー…」

『…まぁ、先輩背も高いですからね』


少しぼーっとした感じで言う先輩が猫のようで微笑ましい

それからしばらく無言で髪を拭く
そろそろかと思って声をかける


『先輩、終わりましたよ。…寝てます？』

赤葦「…寝てない」

『…眠いんですね、早く部屋戻りましょう？』


なんだか大きいこどもをあやしてる気分だ
まだ戻らないだろうなと思い隣に座ると急に負荷がかかる

先輩…頭に頭乗せるのやめてください。
私動けないです

なんて言葉は飲み込んで


『赤葦先輩、戻りましょう？』

赤葦「…まだ、やだ。」


そう言って指を握られる
なにこの人怖い。あざとすぎて怖い。


『先輩、風邪引いちゃいますよ？』

赤葦「…大丈夫」


なにが大丈夫！？
まぁ合宿初日で疲れるのはわかるけど！！
なんでこんな甘えてるの…？

とりあえず貴重だし寝顔は撮っておこう

ﾊﾟｼｬｯ

赤葦「…ん、……ん？」

『赤葦先輩、戻りましょう。』

赤葦「…忘れて」

『無理です』

赤葦「…忘れてよ」

『無理ですね』

赤葦「……。」

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