〜僕の手品〜 One ページ2
手品師の弟子になった僕は、
毎日毎日、手品の練習をした
「うわ、!」
『そこは、右手に視線を送らせるようにして左手で仕込むんだ』
「難しいよ・・・イライラする❗」
何度やっても同じところで失敗してしまう。
僕の苛立ちはMAXになり、表情も強張っていった
『ほーら、ベルキア。笑顔笑顔。笑って〜?』
「え?・・・あー!またやっちゃった‼」
師匠の言葉で、左手の反応が遅れた。
こんな調子では師匠のような手品師になんてなれない
「もうやだー!全然出来ないじゃんもっと簡単なのないの?」
『一番簡単なのは君だったら直ぐ手来てしまうからね』
悪戯な笑みを浮かべる師匠
疲れ果てていた僕の目は一気に輝いた
「それ!それやらせて下さい!!!」
『じゃぁ、・・・はい。』
「むはびゃーー!?」
師匠は急に僕のほおを引っ張った
そしてその僕の顔を見て笑いだした
いまいち現状が理解できていない僕は目をぱちくりさせる
『これでよし。はい、簡単な手品終わり』
「ひゃにひゅひゅんでひゅか!!」
何するんですか!!と言いたかったのだが、師匠にほおを引っ張られたままだったので赤ちゃん言葉になってしまった
あ、ごめんごめん、とようやく師匠は手を離してくれた。まだ笑ったままだけど
「まったくもォ〜〜!!今のどこが手品なんですか!」
『正しく言えば、手品を成功させるために必要なものを引き出す簡単な手品ってこと』
「意味わかりません」
『私も今思いついたから、何言ってるかわかんない』
師匠の言葉を聞いて少し呆れたが師匠の笑っている姿を見て、僕まで笑ってしまった
そして、さっきよりも不思議と心が落ち着いていた
「師匠、もう一回さっきの手品を見てくれますか?」
『良いよ。さぁ、やって見せて』
僕は笑顔のままで手品を披露した
右手に視線を集中させて左手でタネを仕込む
「はい!さっきのコインがいつの間にかこんなところに!」
『ヴラヴォー!!出来たじゃないか!よくやった、ベルキア』
「師匠のお陰です、さっきの手品?みたいなやつのお陰で出来たんです!!」
あれ、なんでやろうと思ったんですか?と問いかけると
『少し手品のことから考えを反らしてみると、気分変わるだろ?それに、』
師匠はまた僕のほおを引っ張った
あ、別に痛くはないよ?
『私が楽しめるから』
「ふなァ〜〜」
この後、僕と師匠はずっと笑っていた
僕はこの日、笑顔を大事にする事を学んだ
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
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ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーサーヴァンプ!
リヒト
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ベルベルp - メリッサさん» 了解しました!期待に添えるかは分りませんが、書いてみますね! (2017年10月23日 13時) (レス) id: faa9274c35 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - クロか真昼の小説を書いてほしいです (2017年10月22日 21時) (レス) id: 5afd463ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベルベルp | 作成日時:2017年9月20日 22時