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しばらく背中をさすっていたら少しずつ落ち着いてきたようだったので少しだけ離れ、ホットミルクを作った。寂しい気持ちにはママの味ホットミルク。優しい味するよね
両手でマグカップを掴み、コクコクと飲む姿はやっぱり可愛くて目を細めてしまう。絶対に親を見つけて早く返してあげたい。母性が擽られるのがよくわかる。
「落ち着いた?ごめんねすぐに見つけられなくて。絶対お家お姉さんが見つけるからね。」
そう声をかけるとじっと私の方を見つめてくる男の子。どうやら言葉を選んでいるようで目の瞳孔があっちこっちに動いている。
「ん..と、あのねおねーさん。おれ気づいたことがあるんだけど、」
家の場所を思い出せたのだろうか、と思ったが男の子の表情はどうにも暗い。そしてさっきよりも不安げなのが気になる。
「どうしたの?大丈夫私はあなたの味方だよ」
少しでも安心させて上げたくて、そう声をかけると男の子は覚悟を決めたように顔をあげた。
「信じてもらえないかもしれないんだけどね、あのね、ぼくのお家たぶんどこにもないと思うの」
「ど、どういうこと?」
「最初はね、おねーさんにさらわれたのかなって思ってたんだけど、ここにはぼくの知らないものがいっぱいあって、それで、えっと、おねーさんが使ってた四角い板とか、このお部屋にあるものもおれ初めて見るものばっかりで、、」
上手く伝えられない現状を一生懸命説明してくれる男の子の話を要約するとつまり、えっと.....
い、異世界トリップ…ってコト?!
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作者名:アイリス | 作成日時:2022年11月16日 21時