【アイナナ】伝説のアイドルの娘は、不運体質だった件～part2～ (ページ37)

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【特別編】TRIGGERパーティー part12 ページ37

天「君が理解したのは、子供でもわかる、虹を越える楽しげなイメージ。
君が怒りを示したのは、海。君が連れて行ってもらえなかった海だ」

美鶴「海…？」

陸「連れて行ってもらえなかった…？」

陸「………！あ……っ！」

天「そう。ファントムはマスターディレクターの娘さんだ。そうだよね？ひとみちゃん」

ひとみ「………」

一織「マスターディレクターの……確かに、マスター室でもなければ、緊急速報は操作出来ません」

美鶴「でも、主調整室はすごいレベルのセキュリティが掛かってるよ？」

ナギ「関係者の家族とは言え、小さなレディが思いつきで介入できるコンピューターではないでショウ」

ひとみ「…魔法の鞄を拾ったの」

三月「魔法の鞄…？」

陸「ひとみちゃん、どうして、こんなことをしたの？」

ひとみ「パパとママが話してるのを聞いたの。私のお誕生日のお祝いができなくなったのは、TRIGGERの事務所の社長のせいだって」

八乙女社長「…なんだと？」

A「八乙女パパ。子供相手に凄むのやめて」

ひとみ「TRIGGERが好きだったのに、その話を聞いて、すごく嫌いになった。だって、みんなはアイドルだから、いつだって主役だけど、私が主役になれるのはお誕生日だけだもん。」

美咲「…ひとみちゃん……」

ひとみ「だから、魔法の鞄を使ったの。そしたら、このお店でお祝いする事が分かったの。TRIGGERだけパーティーなんてずるい。だから、めちゃめちゃにしようと思ったの。私のお誕生日みたいに」

壮五「…魔法の鞄っていうのは？」

ひとみ「パバの部下の新人さんが、預かってくれって言って、ガレージに置いていった大きな鞄。機械とか、難しい説明書が入ってた。
私は自分でパソコンを作ったことがあるから、調べながら、組み立てたんだ。それで、書いてあるやり方通りにイタズラしたら、テレビに文字が出たの」

環「いたずらって、王様プリン販売終了！？」

ひとみ「うん。爆弾があるっていうのは嘘だけど、隕石のニュースの出し方は詳しく計画書に書いてあった。」

一織「それは……マスター室をハッキングするための専用マシンと計画中じゃないですか？」

美鶴「そ、そんなもの持ってたら危ないじゃん！ひとみちゃん、私達を解放してその鞄も渡して… ひとみ「嫌！」え？」

天「……まだ、めちゃめちゃにしたりない？」

ひとみ「したりない…」

天「そう。もっと、めちゃくちゃをやっても、君は満足できないと思うよ」