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二十三話 ページ26

目を覚ますと、其処はポートマフィアの医務室。



「Aさん……!」



傍らにいたいっちゃんが、うるうるとした目で私を見つめる。
その横には龍くんもいた。



『いっちゃん………私。』



身体を起こしても、特に痛みといった痛みはない。
昨日合ったことを、少しずつ思い出していく。


私は確か、変な男に連れ去られて、ナイフで脅したら、向こうも銃で………


─────────私が、あの男を殺した。



息が詰まりそうになって、「ヒュー、ヒュー」という声しか出ない。
そんな私の背中を慌てていっちゃんはさする。


あの男だけじゃない、他にも、何人も……
それなのに、私は笑っていて……


私の目には涙が溜まっていった。



「Aさん? 今中原幹部が首領に話を聞きに行っています。直ぐに戻ってきますから……」

『いっちゃん……私、私………』


その時、ガラリと扉が開く音がした。



「…………中原さん。妹ぎみの意識が戻りました。」

「本当か、芥川!?」


ジャっとカーテンが開き、兄ちゃんが姿を現す。
察したいっちゃんが避け、兄ちゃんは私に抱き着いた。



「手前………心配したんだぞ……」

『…………ねぇ、兄ちゃん。私……』



──────────人、殺したの?



その言葉に、いっちゃんと龍くんは驚く。
兄ちゃんは、苦虫を噛み潰したような顔をした。



「………手前は誰も殺しちゃ……」

『私、殺したんでしょ? 知ってる。』



兄ちゃんの言葉を遮って、私は云う。
だって、記憶にあるから。



「……………大丈夫だ。手間は何も心配すンな。今はゆっくり休め。」



兄ちゃんに優しく頭を撫でられ、私は又眠りについた。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , シスコン   
作品ジャンル:アニメ
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桃茶(プロフ) - 詞音さん» ありがとうございます!夜中の3時…!?ちゃんと睡眠も取ってくださいね!w (2018年4月9日 7時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 面白かったです!ついつい夜中の3時後まで読んでしまいましたw 他のも見ときます! お疲れ様でした。(´∀`) (2018年4月9日 3時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
桃茶(プロフ) - 御免なさい、三十二話とあとがきが何故か消されていて……形的にはこれで終わりです!閲覧ありがとうございました! (2018年4月3日 13時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
悠爽 - 終わるんですか!?とても良い作品だったのに!でも作者さんお疲れ様でした。とても素敵な作品で面白かったです!!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: e139e0903a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - え・・・終わっちゃうの!?・・・・・おもしろかったです!! (2018年4月3日 12時) (レス) id: da69d52ea0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃茶 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月26日 0時

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