山吹色の物語 (ページ4)

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第１章　１話ページ4

優鯉「段々雑用も慣れてきたな」

というより、こんなことは、ずっとやって来たからお手のものだった。それが少し増えただけだ。

イタク「おい！雑用は、終わったのか？」

優鯉「ああ。終わった」

イタク「なら、早くこい」

優鯉「ああ」

雨造「お！やっと来た！」

淡島「お！優鯉やっと来たか！」

冷麗「ふふ。みんなつまんなそうにしてたの」

イタク「冷麗も他の人のこと言えないだろ」

優鯉「すまない。少しいつもより忙しくてな」

イタク「無駄口叩いてる暇があんだら、始めるぞ」

優鯉「わかった」

俺は、母さんが死んでからずっとこんな調子で修行していた。
少しは強くなり、段々と皆に追い付けるようになっていた。
もう母さんが死んでから約１年たっていた。

優鯉「.......負けた」

イタク「俺に勝とうなんて百年早い」

冷麗「そんなこと無いわよ。」

淡島「そうだぜ！今まで何回かは、勝ててるだろ」

雨造「そうそう。今回だって最初の方は圧してたしな」

イタク「ちっ」

優鯉「次は、勝つ」

俺は、毎日こんな日常で暮らしていた。

朝は、雑用。終わってから修行して、の繰り返し。俺は、ただ、こんな毎日に満足していた。