そ れ は 君 の 優 し い 嘘 で し た 。

fake … 23 ページ23

小瀧 side









あれから、 大毅に好きやないと言われてから









1ヶ月の時が過ぎた








その間、俺は ありがたいことにたくさんの仕事を頂いき








本間に１ヶ月休みはなく









それに重ねてツアーが始まった







1部が終わったあとの休憩時間さえ







インタビューを受けるほど多忙な生活









今は2部直前









関ジュとWESTは円陣を組み









気合を入れた









紫 ｢ 望、がんばろな！ ｣




しんどいし、頑張れるかわからへん




なんて抜けたことは言えへんくて





桃 ｢ あったりまえやろ！ ｣






よし 、腹くくって頑張ろ









そう思っていたんに








俺はライブ中沢山ミスってしもーた







目眩がして、 ファンサのうちわの字も上手く読めず







かっこいい歌でつまづいたり…









黄 ｢ なぁ、のんちゃん ｣







ライブが終わるといきなり淳太に呼ばれた








黄 ｢ 仕事でキツイのは分かるけどもうちょっと腹くくりいや ｣

｢ のんちゃんと会うのを楽しみに待ってた人やって沢山おるんやで？ ｣









そんなん、分かってる、


俺やって、頑張ってる





休憩なくても頑張っとる ！ そう 言いたいけと









沢山のミスをしたのは確かで、








もう、どう頑張ればええのかわからんくて






涙が零れそうになった時






赤 ｢ 淳太くん、それは酷いんとちゃう？ ｣

｢ こいつだって仕事忙しいのに、頑張ってるんやから ｣









なんでなん、









なんで、大毅が庇ってくれるん、









なんでまた、そうやって期待させるん、









これ以上ここに俺がおると






淳太くんと大毅がもっと喧嘩しそうやと思い









桃 ｢ ごめん、っ ｣









溢れる涙を隠しながら 楽屋を出た









赤 ｢ ちょ 、 まてや！｣

fake … 24→←fake … 22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す