背伸びする才能とセンスを 【名前変換オリジナル】

才能１４％ ページ15

エイトで自己紹介をすることになった。
何言えばいいのかな……

.「ねぇナイン、自己紹介って何言えばいいの？」

「僕に聞かないでよ」

.「ナイン以外聞ける人いないから」

「シファル様に聞けば？」

.「神々しくて無理だ」

「それ遠回しに僕のこと神々しくないって言ってるよね！？」

.「え？うん。そうだけど」

ナインがいるからあまり寂しくはない。
でもやっぱり、衛人(ひろと)にも会いたいな。

「リン、時間だ」

.「あ、はい」









.









.「サグフリーから来ました。
リンです。
まだ知らないことばかりなので、皆さんにご迷惑かけてしまうこともあると思うのですが、あたたかく見守って頂けたらと思います。
よろしくお願いします」

「オレはサン。よろしくな！」

「あたしはミル。分からないことがあったらなんでも聞いてね。よろしく！」

この2人は多分同い年くらいなのだろう。
元気そうな子達だな。
ナインとは少し雰囲気が違う。


ナインが面白くなさそうにこの場から離れたなんてことは、私は知らない。


気がついたら、ナインがいなかった。

.「え…っと、ミルさん？だよね。
ナインどこにいるか分かる？」

「堅苦しいから呼び捨てでいいよ。
ナインはね、多分王立図書館にいるよ」

.「ありがとう、ちょっと行ってくる」









.







行ってくるなんて言ったけど、王立図書館ってどこ？
街を歩きながら思った。

あ、人発見。
あの人に聞いてみよう。

赤錆色の髪……
高い身長……

うーん、なんか見た事がある気が……
まあいいや。

.「あのー、すみません」

「はい、何ですか」

そう言って振り向いたその人は…

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